燃料と酸化剤を燃焼させる化学推進エンジンと比べると推進力は小さいが、非常に燃費がよく長時間加速し続けることができるそうだ。また、イオンエンジンの加速電極板に耐久性にすぐれた炭素の複合材を使用し、従来に比べて3倍ほど寿命を長くしたので長時間・長距離の宇宙空間飛行が可能になったようだ。このイオンエンジンの実用化に成功したのは小惑星探査機「はやぶさ」が世界で初めてだそうだ。
このイオンエンジンを小惑星探査機「はやぶさ」は4基搭載しているが、今回、このうち稼動していた2基のうち1基が故障、帰還に必要な推力が得られなくなり来年6月の地球帰還に赤信号が点っていた。それが今回2基のエンジンの正常な部分を繋いで1基のエンジンの可動に成功し、地球帰還の可能性が出て来たという。
JAXAの概念図では上のような具合になるらしい。物理学はあまりにも知識がなく分かり辛いが、いずれにしても1億6千万キロの距離を隔ててこれらの操作を行うということは驚異的で素晴らしいことだろう。こうした技術を絶やすことなくさらに発展させて次の世代に引き継いで欲しいものだ。
人材育成は民主党の十八番とするところだろう。しかし人を育てても携わるべき仕事がないと画竜点睛を欠くというものだろう。資源のないこの国に必要なものは先端技術、そして先端技術に1位はあっても2位以下はない。
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