米中などの海外株安と円高進行で輸出関連株などが売られて日経平均株価はは前日比51円79銭安の9497円68銭と4日続落し、7月17日以来約4カ月ぶりに終値で9500円を割り込んだ。東証株価指数(TOPIX)は同1.00ポイント高の838.71と8日ぶりに小反発した。東証1部の42%が値下がりし、49%が上昇した。出来高は21億2556万株、売買代金が1兆2965億円だった。業種別株価指数(33業種)は、鉱業、輸送用機器、精密機器が下落し、証券・商品先物取引業、銀行業、繊維製品が上昇した。

連休を控えた週末ということもあって買い進む雰囲気はなかったようで日経平均は終日マイナス圏に沈んだ。ただ値ごろ感から大引けにかけて銀行株などが買い戻されてTOPIXは8日ぶりにプラスに転じた。この日は菅副総理が「デフレ状況」を正式表明したが、だからと言ってこれという政策対応はないようだ。他の閣僚からもデフレに関する言及が相次いで市場は弱気ムードに覆われた。市場でもデフレ宣言にもかかわらず政府自らが政策を打つ気配がないという不満・不安の声が高まっているようだ。

さらに米軍再編に絡む日本政府の対応に米国による円高誘導などの報復を生むのではという観測も出るなど円高長期化への警戒感も広がっているようだ。政治主導、人への投資、アジア重視外交、脱官僚、無駄の排除など政策だけはいやと言うほど掲げたが、パフォーマンスばかりで実質的な政策は何もなく閣内も軋みばかりで挙句の果てにはこども手当ても地方に負担を求めるなどと言い出すようではどうなってしま
うのかも分からない。そのくせ自分達の財布の管理はずい分甘いようだからこの先日本がどこに行くか不安を感じるのも無理はないだろう。

為替の方は、

20日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、全体的にリスク資産を売ってドルと円を買う動きが優勢になったが、その後、米株先物がやや持ち直したこともあり、動きは鈍くほぼ横ばいに推移した。午後5時現在は1ドル=88円77~80銭と前日(午後5時、88円90~93銭)比13銭の小幅ドル安・円高。

連休前に売り買いを控える動きが支配したのかドル円は小幅な値動きにとどまった。菅直人副総理は今の状況をデフレと判断し、白川日銀総裁も政府との認識に差異はないとの認識のようだが、市場では特に材料視されなかったようだ。この先の方向性は不透明のようだが、国債増発になれば日銀が円を売り出す可能性は高いという見方もあれば、年末までにドルは円に対して85円辺りまで下げるのではという観測もある。88~92円のレンジ内で推移していたことからほとんどの企業が為替のリスク管理をしていないので円高に進むとドルは急落する可能性もありそうだという。

原油価格は、

19日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、前日に一時1バレル=80ドル台に乗せた一服感から修正局面となり、4営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物は77.46ドルと、前日終値比2.12ドル(2.66%)安で終了した。 

1バレル80ドルで一休みのようだ。この先も1バレル80ドルを上値の基準とした取引が続くだろうか。

今日のトヨタは下落で引けた。新型マークXの受注台数が1カ月間で月販目標台数3000台の4倍を超える約1万4000台を記録したようだ。躍動感のある低重心スタイル、エントリー価格を238万円とした魅力的な価格設定、補助金対象車となることなどが受けているようだが、その補助金も来年9月までのようだ。三菱重工は反発して引けた。底を売ったのかも知れないが、業績が評価されていないようだ。コマツは小幅に値を下げて引けている。

日本ブログ村へ(↓)

https://novel.blogmura.com/novel_long/