日経平均株価は前日比67円19銭安の9804円49銭と5営業日ぶりに反落、東証株価指数(TOPIX)は同4.59ポイント安の867.70と続落。前日の欧米株高を受けて朝方は輸出関連銘柄を中心に上昇したものの、円高傾向が続くなど買い材料に乏しく、先物主導の形で値を消した。東証1部で値下がりした銘柄は78%、値上がりは16%だった。出来高は17億9127万株、売買代金は1兆2374億円。業種別株価指数(33業種)は、その他金融業、海運業、空運業が下落し、精密機器、輸送用機器、石油・石炭製品が上昇した。

海外主要市場から取り残される形で鈍い反応の日経平均、今日も高値で始まったが結局値を消す形で終わった。世界的な景気回復の流れは変わっていないため下値は限定的だが、買い手不在の状況は深刻だ。
その原因は新政権の成長戦略がいまだ見えないためというのが大方だ。事業仕分けなどというとって漬けたような茶番劇をやっていないで新たな経済対策を打ち出さないと海外投資家の日本株離れに拍車が掛かって鳩山不況が現出しかねない。

これまでも言ってきたように子ども手当・出産支援の実施や高速道路無料化などの内需拡大策を掲げてもそれ自体が生産的なものでもなんでもない。金と雇用を生み出す企業の生産力を高め、海外との競争力を向上させる施策が欠けていれば何時まで経っても経済は上向かない。

為替の方は、

12日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、朝方発表された豪雇用統計を材料にやや値を下げた後、狭いレンジでもみ合う展開となった。午後5時現在は1ドル=89円79~82銭と前日(午後5時、90円01~04銭)比22銭のドル安・円高。

豪雇用統計は就業者数が予想外の増加となり豪ドル買い・ドル売りが先行した。ドルは対円でも売られたが、下げ幅は限定的で売り一巡後は買い戻しも入って方向感に乏しい値動きとなったようだ。それでも今後の見通しについて来年にかけて米国景気は回復し、年後半には緩やかなペースの利上げを開始するという見通しもあるようだ。

原油価格は、

11日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、ベテランズデー(退役軍人の日)に伴う一部金融市場の休場を受けて動意に乏しい中、レンジ内で小動きに推移した後、小幅高で引けた。米国産標準油種WTIの中心限月12月物は前日終値比0.23ドル高の1バレル=79.28ドルで終了。 

休日を挟んで動きはなかったが、それでも小幅な上昇に転じている。景気回復が本格的になれば右上がりとなるだろう。

今日のトヨタはしっかりと値を上げたが、今後は売り基調となるといういやな予想があるようだ。三菱重工は今日も値を下げて300円を割り込みそうなところまで来た。さすがのコマツも値を下げて引けている。

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