手掛かり材料難で買い見送りムードが広がり、日経平均株価は前日比16円35銭安の1万0060円21銭、東証株価指数(TOPIX)は同7.06ポイント安の894.34と、ともに6営業日ぶりに反落した。東証1部の下落銘柄は61%、上昇が32%。出来高は21億8659万株、売買代金が1兆4875億円だった。業種別株価指数(33業種)は銀行業、その他金融業、輸送用機器が下落し、鉱業、食料品、陸運業が上昇した。

今日の日経平均は様子見気分が強かったようだ。為替が1ドル89円前後と円高基調が続いており、米金融機関の決算発表を前に見送り気分も強まったようだ。今日は売り気分ではないようだが、円高警戒で上値も試しにくく足元の円相場を考慮した国内輸出企業の業績見通しを見極めたいとの気分が大勢を占めたようだ。10月下旬から始まる国内企業の決算が出揃うまでは1万円台でこう着商状が続くのではないだろうか。

為替の方は、

14日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、対ユーロや豪ドルで売られた流れが対円に波及し、反落した。午後5時現在は1ドル=89円17~20銭と前日(午後5時、90円11~14銭)比94銭のドル安・円高。

財務副大臣が「ドルの価値下落は根強い可能性がある」と語ったとの報道などが材料視され、ドル円は一時89円を割り込んだが、輸入企業の買いが下支えしたようだ。当面は本格化する米企業の決算発表を見たいとの気持ちが強いのだろうか。しかし、金融機関に関しては一般企業に比べるとそれほど収益を上げていない可能性もあるという見方もあるようだ。

原油価格は、

外為市場でのドル相場下落を背景に原油相場が上伸している。原油相場も続伸し、8月24日以来の高値で終了した。9月下旬に開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)は経常収支の不均衡是正で合意。これを背景に、ドル相場の下落が進み、ドル建てで取引される金、原油に割安感が強まり、買いが集まっている。

と米国株式の上昇とドル安で買い得感があるようだ。1バレル74ドル辺りでの取引となっているようだ。景気が回復すれば原油需要は伸びるだろう。

今日はトヨタ、三菱重工、コマツともに下落した。トヨタは需要回復半ばの円高攻勢で上値が重いようだ。晋社長の下で生産のコンパクト化を推進するトヨタだが、しばらくは様子見と言うところだろう。

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