Q:8月の概算要求で、「ひゅうが」より大型の護衛艦を要求していますけれども、視察を終えられて、これの必要性についてはどのようにお考えでしょうか。

A:私は、そういう技術的なことはまだ十分承知しておりませんが、やはり、すぐ隣で、かなうべくもありませんが、米空母「ジョージ・ワシントン」を見ますと、我が国の四海を海に囲まれた国防というものからすると、十分理解のできることかなと思った次第です。

平成21年10月2日の臨時大臣会見で、防衛省が「平成22年度予算概算要求」で建造を予定している大型ヘリコプター搭載護衛艦、通称「22DDH」について北澤防衛相が要求に理解を示す発言をしたようだ。

北澤大臣は平成22年度概算要求でも「削減する部分はない」など現防衛力整備計画に肯定的な見方を示しており、なかなか現実的な考え方をする人物のようだ。それでも内閣の方針と言うものがあるのでなかなか難しいだろうが、減耗するしらね型護衛艦の後継は整備せざるを得ないだろうから「ひゅうが型」とほぼ同価格の22DDHを建造するというのも悪い選択肢ではないだろう。

仮にF-XにF-35を選定したとすると通常離着陸(CTOL)型ではなくやや空中性能が落ちることを忍んで短距離離陸垂直着陸(STOVL)型を選択するとこれを「ひゅうが型」や「22DDH」合計4隻で運用できるのでなかなか面白いかも知れない。運用出来る機数は10機からせいぜい10数機だろうが、島嶼防衛では航空戦力があるとないとでは雲泥の差があるだろう。

新型DDH2隻で約20機の固定翼戦闘機を運用出来るのだからある程度の侵攻には十分に有効な戦力として活用出来るだろう。20機というとフォークランド紛争の時の英国海軍航空戦力と同一だが、コンテナ船を改造母艦として使用していた英国海軍だから短期間なら「ひゅうが型」「22DDH」でも十分に固定翼機を運用出来るだろう。

そうすると海上自衛隊の艦船に航空自衛隊の戦闘機が載ることになるが、元来、陸上自衛隊のヘリを搭載することを考慮しているのだからそれが航空自衛隊になっても特に問題はないだろう。もしもこれが実現すると本当にエンガノ沖海戦で壊滅した日本の空母機動部隊が復活することになる。2隻のDDHは「瑞鶴」「翔鶴」とでもしようか。

しかし、また非現実的な亡国内閣が近隣諸国に脅威を与えるような装備は予算化しないで「子供手当て」など、マニフェスト実現のための財源にするなどと言い出すのかも知れない。そんなことをすればその脅威を感じると言う近隣諸国は舌を出して笑っているのだろうが、・・・。

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