三菱航空機は米航空会社2社から開発中の国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」を100機受注したと発表した。発注したのは米大手地域航空会社のトランス・ステーツ・ホールディングスで2014年以降に5~6年で納入する計画だ。“日の丸”ジェットと期待されるMRJは、航空不況の逆風で受注はこれまで全日本空輸からの25機にとどまっていた。
MRJには70席、90席、100席の3タイプがあるが、どの機種にするかは今後の経済情勢などを見ながら判断するという。TSHは、傘下にトランス・ステーツ・エアラインとゴージェット・エアラインの2社を持ち、米大手航空会社のユナイテッド航空とUSエアウェイズから、地方都市への路線の運航を請け負っている。米国内の50都市を結び、現在は、ブラジルのエンブラエルの機材を使用している。
MRJは、「YS-11」以来40年ぶりの日本独自開発となる小型旅客機で価格は1機30~40億円程度。客席数が70~90席程度のリージョナルジェットでは、エンブラエルとカナダのボンバルディアがほぼ市場を独占しているが、この市場に中国やロシアの航空機メーカーも参入し、存在感を高めつつある。
MRJの開発には、1500億円以上が投じられたとされるが、新規参入であることに加え、航空不況も重なり、受注活動は苦戦を強いられていた。また設計変更に伴い初号機の納入が14年1~3月に当初計画から最大3カ月遅れる見通しになっている。
このところこれと言ったニュースもなく泣かず飛ばず状態だったMRJだが、今回米国国内航空会社から大口の発注があったようで真に喜ばしい。受注機数は125機となりこれで今後の商談に弾みがつくだろう。特に今回の顧客であるトランス・ステーツ・ホールディングスはこれまでエンブラエルの機材を使用していたというのでMRJが大手顧客からエンブラエルよりも高い評価を得たということは今後の受注合戦にも有利になるだろう。
先日機体仕様の変更があったが、これもこの契約を取るための変更とも思えなくもない。主翼の構造をカーボンファイバーから軽合金に変え、機体を一回り大きくし、居住性、貨物の取扱い効率化を高め、100人乗りの型を追加したが、旅客機は戦闘機と異なり居住性が良く、堅実な設計で様々な需要に柔軟性があり、安価で取り扱いやすいのが最大の売りだから今回の仕様変更は良いことだろう。
旅客機など高度先端産業は多くの関連産業の上に成り立っており、裾野が広い産業なので成功すれば経済活性への効果は大きいだろう。政府はこうした高度先端産業にもっと金をかけても良いのだろうと思うが、目先の利益しか考えないのか選挙で票に結びつきやすいことにばかり金を使いたがるのは政治家の習性だろうか。
航空機、宇宙航空、コンピューター、ナノテク、HV、ロボットなどに代表される制御技術、都市環境、素材、ユビキタス、医療、例をあげれば切りがないが、こうしたものを官民で研究開発して各分野で世界のトップクラスに位置する高度先端技術国家としてこの国の繁栄を考えれば良いと思うが、・・。結局資本主義社会で金を稼いでくれるのは企業の経済活動でそれがなければ税金をいくら国民に撒いても先細りになって後に残るのは借金だけということになってしまう。
生活支援ということも重要なことには違いないが、それはあくまでも社会的弱者に焦点を当てたものであるべきで余裕のある者にまで普く平等に支援する必要はないだろう。各分野にバランスの取れた支援ということを考えるべきではないのだろうか。
今後MRJの販売が軌道に乗って世界で5千機といわれる小型旅客機市場で2割程度のシェアを取れれば大成功だろうが、今後のMRJ計画の成功を祈りたい。
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MRJには70席、90席、100席の3タイプがあるが、どの機種にするかは今後の経済情勢などを見ながら判断するという。TSHは、傘下にトランス・ステーツ・エアラインとゴージェット・エアラインの2社を持ち、米大手航空会社のユナイテッド航空とUSエアウェイズから、地方都市への路線の運航を請け負っている。米国内の50都市を結び、現在は、ブラジルのエンブラエルの機材を使用している。
MRJは、「YS-11」以来40年ぶりの日本独自開発となる小型旅客機で価格は1機30~40億円程度。客席数が70~90席程度のリージョナルジェットでは、エンブラエルとカナダのボンバルディアがほぼ市場を独占しているが、この市場に中国やロシアの航空機メーカーも参入し、存在感を高めつつある。
MRJの開発には、1500億円以上が投じられたとされるが、新規参入であることに加え、航空不況も重なり、受注活動は苦戦を強いられていた。また設計変更に伴い初号機の納入が14年1~3月に当初計画から最大3カ月遅れる見通しになっている。
このところこれと言ったニュースもなく泣かず飛ばず状態だったMRJだが、今回米国国内航空会社から大口の発注があったようで真に喜ばしい。受注機数は125機となりこれで今後の商談に弾みがつくだろう。特に今回の顧客であるトランス・ステーツ・ホールディングスはこれまでエンブラエルの機材を使用していたというのでMRJが大手顧客からエンブラエルよりも高い評価を得たということは今後の受注合戦にも有利になるだろう。
先日機体仕様の変更があったが、これもこの契約を取るための変更とも思えなくもない。主翼の構造をカーボンファイバーから軽合金に変え、機体を一回り大きくし、居住性、貨物の取扱い効率化を高め、100人乗りの型を追加したが、旅客機は戦闘機と異なり居住性が良く、堅実な設計で様々な需要に柔軟性があり、安価で取り扱いやすいのが最大の売りだから今回の仕様変更は良いことだろう。
旅客機など高度先端産業は多くの関連産業の上に成り立っており、裾野が広い産業なので成功すれば経済活性への効果は大きいだろう。政府はこうした高度先端産業にもっと金をかけても良いのだろうと思うが、目先の利益しか考えないのか選挙で票に結びつきやすいことにばかり金を使いたがるのは政治家の習性だろうか。
航空機、宇宙航空、コンピューター、ナノテク、HV、ロボットなどに代表される制御技術、都市環境、素材、ユビキタス、医療、例をあげれば切りがないが、こうしたものを官民で研究開発して各分野で世界のトップクラスに位置する高度先端技術国家としてこの国の繁栄を考えれば良いと思うが、・・。結局資本主義社会で金を稼いでくれるのは企業の経済活動でそれがなければ税金をいくら国民に撒いても先細りになって後に残るのは借金だけということになってしまう。
生活支援ということも重要なことには違いないが、それはあくまでも社会的弱者に焦点を当てたものであるべきで余裕のある者にまで普く平等に支援する必要はないだろう。各分野にバランスの取れた支援ということを考えるべきではないのだろうか。
今後MRJの販売が軌道に乗って世界で5千機といわれる小型旅客機市場で2割程度のシェアを取れれば大成功だろうが、今後のMRJ計画の成功を祈りたい。
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