米国景気の先行き不安から自動車や金融など景気敏感株を中心にほぼ全面安となり、日経平均株価は前日比246円77銭安の9731円87銭、東証株価指数(TOPIX)は同21.45ポイント安の874.67と、ともに大幅続落した。出来高は21億9333万株。

日経平均は昨日も大幅な続落でボックス相場の底が抜けたように落ち込んだ。米国株市場の大幅下落を受けて朝方から主力株を中心に売りが先行、薄商いの中であれよあれよと下げ幅を拡大させ、後場に入ると前日比260円安まで下落する場面もあったようだ。その後は何とか下げが鈍ったが、米9月雇用統計の結果を見極めたいとの手控えムードは強くボックスの底を突き抜けた状態で引けた。

為替の方は、

2日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、藤井裕久財務相が3日の先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)では「円高(問題)に触れない」と語ったことを受け、ドル売り・円買いが強まって反落した。午後5時現在は1ドル=89円37~40銭と前日(午後5時、89円98銭~90円01銭)比61銭のドル安・円高。

藤井発言を受けて一時89円20銭近辺まで値を下げたが、今晩に注目の米雇用統計を控え、利益確定の買い戻しも早かったようだ。ドル安が進むと輸出主力の勢いが鈍るので内需が拡大する前に日本経済が腰折れいてしまうかも知れない。産業構造の転換と言ってもそれは長い時間をかけて徐々に進めないと経済の屋台骨を折ってしまうことになりかねない。

原油価格は、

30日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、株式相場の持ち直しや堅調なガソリン需要を背景に急反発し、米国産標準油種WTIの11月物は、前日終値比3.90ドル高の1バレル=70.61ドルと、中心限月としては22日以来、約1週間ぶりに70ドル台で引けた。 

久々に1バレル70ドルを超えたようだが、雇用統計の数値が悪いとまた下落するだろう。原油価格は特に上がることは期待しないが、・・・。

今日のトヨタはまた大幅に値を下げて引けた。ドル安の他に大量リコールも影響しているのかも知れない。三菱重工は大幅高で引けている。三菱重工が米国の航空会社とMRJ100機購入の覚え書きを締結と発表した。購入を決めたのは米国のトランス・ステート航空で確定50機、オプション50機を発注したと伝えられている。これで全日空の25機に加えて125機と大幅に受注を伸ばしたが、これは株価が上がるという狭いことではなく日本の将来の工業界にとって大変重要なことだろう。コマツは小幅な続落で踏ん張って引けた。

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