大手新聞が行った世論調査ではいずれも新内閣支持率が70%以上となり、内閣発足時、歴代2位という高さだったようだ。しかし、女子中高生の間では様子が違うようでアンケート調査で6割以上が民主党政権を支持しないと答えているようだ。若者を対象にしたほかの調査でも民主政権への期待は低いようだ。

あるモバイルコンテンツ提供会社の調査では、女子中高生が最も気になる政治テーマは「景気対策」で41%、その理由は小遣いが減ったとか外食する回数が減ったといった現実的な理由のようだ。2番目は教育問題で22%、現実的な女子中高生は自分に関わりのあることに関心があるようだ。

民主党政権を支持しますかという質問には66%が支持しないと答えている。その理由は、温室効果ガスを25%削減すると言っているのに高速道路無料化は矛盾しているというものだそうだ。鳩山さんも小沢さんも色々と問題があるのにそれを説明しないのはおかしい、どうせ票集めの無謀なマニフェストだから結局半分も実現しないなどと言っているらしい。なかなか鋭い。日本の将来に一条の光明が射して来た。

大勝したのは他に入れる政党がなかっただけ、何も期待出来ない、アメリカに楯突くのは止めて欲しいという批判も多かったようだ。ただとかもらえると言うと無条件でなびいてしまう大人とは違ってかなり現実的な厳しい評価だが、概ね的を得ている。女子高生がこんなに鋭いとは認識を改めないといけないようだ。ただし米国に楯突くのはやめて欲しいと言うのはちょっと引っかかる。米国にしても他の国にしても日本はもっとしっかりと国際社会でものを言えるようにならないといけない。

大手紙が鳩山政権の発足を受けて行った世論調査では、朝日新聞「鳩山内閣支持率は71%」、読売新聞「同75%」、毎日新聞「同77%」、日本経済新聞「同75%」だったようだが、別のネット調査では民主政権への期待は低いようだ。10歳代以上の3万5167人からの回答によると「鳩山新政権に期待するか」という質問で「あまり期待していない」、「まったく期待していない」が約55%だったようだ。

ネット上では20歳代の若者は「自民党好き」「麻生ファン」が多いようだ。選挙当日の8月31日に首都圏の20~30歳代の100人に行った街頭調査でも、「期待しない」が半数にのぼった。「期待する」と答えた人も「自民よりはいい」といった消極的な支持が目立ったようだ。

若い世代はかなり現実的なものの見方をしているので超理想主義的な民主党の主張はなかなか受け入れ難いのかも知れない。それよりも政治というものに信頼をなくしているのかも知れないが、浮かれている民主党にしてもへこんでいる自民党にしてもその辺は重大な事実として受け止めるべきだろう。10代から20代と言えば今の社会をすぐに受け継ぐ立場なのでかなり厳しい見方をせざるを得ないのだろう。

やはり政治家にしても国民にしても今何をしてもらえるかではなくて今何を我慢して次の世代に何を引き継げるかを真剣に考えるべきだろう。生活が苦しい、苦しいと言いながら連休には観光地は大混雑、アウトレットで買い物し放題、やりたいことはみんなやってそれで苦しいという。そんな自分の都合で次の世代に負担を投げて辛苦を舐めさせるようなことだけはしないように心してかからないといけない。もしもそんなことをしたらこの国のために命をかけて来た先達に顔向けが出来なくなる。

日本ブログ村へ(↓)

https://novel.blogmura.com/novel_long/