H2Bによって打ち上げられた日本初の物資補給機HTVが予定通り18日に国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功したことで日本は宇宙開発の技術力の高さを実証した。ISSへの物資輸送の国際的な義務を果たすとともに将来の有人宇宙船開発に向けて大きな前進となった。
11日にH2Bにより打ち上げられたHTVはISSと同じ秒速約8キロのスピードを保ったまま、約10メートル下まで慎重に上昇し、ロボットアームで機体を捕捉してISSに接続された。ISSへの物資輸送は米スペースシャトルとロシア、欧州の無人補給機に続いて4番目でロボットアームによるドッキングは世界初と言う。
HTVは大型バスほどの大きさで、機体の一部は飛行士が普段着で入室できる有人仕様となっているが、日本は将来、HTVを有人宇宙船の開発につなげる構想で安全設計などの目途は立ったという。物資搬出後は不用品を積み込み、大気圏に再突入して完全に焼却され、廃棄される。
日本の宇宙開発は到達高度1千メートル足らずと言う玩具のようなペンシルロケットに始まって60年、失敗を繰り返して日本初の人工衛星を打ち上げてから40年、遂に世界の最先端までその技術を押し上げた。決して豊富な予算とは言えない研究開発費で様々な失敗を乗り越えてここまで技術を進歩させたことは大きな賞賛に値する快挙だろう。
これで日本も実用的宇宙開発技術では世界の最先端に位置することとなった。有人宇宙飛行には未だしばらくの時間を要するだろうが、今時敢えて国威発揚などの目的で有人宇宙飛行を行うことには疑問がある。今後も飛躍的に予算が増えることはあり得ないだろうが、先端技術開発には何と言っても継続性が重要だ。これを途切れさせることなく今後も着実な進歩を期待したい。将来の日本を支えて行く大きな柱の一つはこうした高度最先端技術であることに異論はないだろうから。
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日本の宇宙開発は到達高度1千メートル足らずと言う玩具のようなペンシルロケットに始まって60年、失敗を繰り返して日本初の人工衛星を打ち上げてから40年、遂に世界の最先端までその技術を押し上げた。決して豊富な予算とは言えない研究開発費で様々な失敗を乗り越えてここまで技術を進歩させたことは大きな賞賛に値する快挙だろう。
これで日本も実用的宇宙開発技術では世界の最先端に位置することとなった。有人宇宙飛行には未だしばらくの時間を要するだろうが、今時敢えて国威発揚などの目的で有人宇宙飛行を行うことには疑問がある。今後も飛躍的に予算が増えることはあり得ないだろうが、先端技術開発には何と言っても継続性が重要だ。これを途切れさせることなく今後も着実な進歩を期待したい。将来の日本を支えて行く大きな柱の一つはこうした高度最先端技術であることに異論はないだろうから。
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