欧米株高やアジア株高を好感して世界的な景気回復への期待感が高まり、日経平均株価は前日比173円03銭高の1万0443円80銭と3営業日続伸、東証株価指数(TOPIX)は同8.09ポイント高の939.52と5日ぶりに反発した。東証1部の上昇銘柄は67%、下落が26%だった。出来高は20億0259万株、売買代金が1兆4414億円。業種別株価指数(33業種)は、鉄鋼、鉱業、卸売業、非鉄金属が上昇する一方、銀行業、不動産業が下落した。

世界的な株高に引っ張られて日経平均は続伸した。今のうちは良いだろうがこの先はまだまだ不透明だ。まあ新政府もあれこれ言うのは良いが、きちんと責任を持ってもらいたいものだ。支持率は史上第2位と言うが、有無を言わせず後先なくマニュフィストに書かれているからこうしろ、ああしろというのは教条主義を通り越してファシズムに近い。政府が何と言っても動く部分と動かない部分があるが、こんな強権発動、その後の対策も何もないではこの政権も長くはないだろう。

最初は黄門様と悪代官に悪徳商人という勧善懲悪ストーリーでも見ているつもりで見る者も興味をそそられるかも知れないが、そんなに世の中は単純ではないのは分かり切っているだろう。世論の支持を受けているうちは良いが、何か一つでも回らなくなってくると今までの賛辞は石礫に変わる国だ。基本的な方向は政策に特色があっても良いだろうが、それを実行する過程では議論が必要だろう。試行錯誤が最後まで続いて錯誤だけが残らないようにしてほしいものだが、・・。

為替の方は、

17日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、買いが優勢だった海外市場の水準を引き継ぎ、反発した。午後5時現在は1ドル=90円56~59銭と前日(午後5時、90円26~29銭)比30銭のドル高・円安。

新政府のドル高容認発言で円が上昇したが、その後は材料難から方向感を見極めたいとの見方が強まり、朝方から高値圏でのこう着状態が続いていたようだが、終盤に入るとドルは主要通貨に対して売られて対円でも上げ幅を縮小して引けたようだ。当面ドルは対円90円程度で底堅いという見方があるようだが、逆に材料次第で底などすぐに突き破って下げるという見方もある。今後は新政権の政策を見ながらというところなのだろう。

原油価格は、

16日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米国の原油在庫急減や米株高を背景に続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物は前日終値比1.58ドル高の1バレル=72.51ドルで終了。中心限月の終値としては、約2週間半ぶりの高値となった。 

米国やその他の国の景気回復が順調との見方から続伸している。これは産業の活性化と共に需要が見込まれるのでこのような動きは当然だろう。

今日のトヨタは円高が引けて大きく値を伸ばした。トヨタ幹部は鳩山内閣の藤井財務相が円高を容認する発言をしたことについて「自動車産業にとっては大変厳しい風向で輸出にとって為替は非常にデリケートなものだし、円高容認みたいなことは大変困った発言だと思う」と述べたようだが、当然だろう。若葉マーク内閣だから発言の重みが実感出来ないのかも知れないが、注目しているところに不用意な発言は困ったものだろう。三菱重工は申し訳程度に値を上げている。コマツは順調に値を伸ばして1,800円台を超えている。

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