為替相場の円高基調が嫌気され、日経平均株価は前営業日比242円27銭安の1万0202円06銭、東証株価指数(TOPIX)は同16.36ポイント安の934.05と、ともに大幅続落した。前週末の米国株安を反映し小幅安で寄り付いたあとも、先物主導で下げ幅を広げた。東証1部の値下がり銘柄は81%、値上がり銘柄は14%。出来高は17億8637万株、売買代金は1兆1806億円。業種別株価指数(33業種)では、ガラス・土石製品、証券・商品先物取引業、非鉄金属が下落。上昇したのは、空運業、パルプ・紙、電気・ガス業。

ドル円が90円割れに近づいたのを嫌気したのか、日経平均は大幅に下げて引けた。後場で円高差益の恩恵を受ける企業株などが買われたようだが、反発するには程遠かったようだ。今後の景気回復について、秋以降に腰折れするのではないかとの心配があるようだが、新政権が自党の掲げた政策の実行だけに血道を上げるようだとその可能性は大いにあるだろう。現在の米国株価には、さらに上値を目指す材料があまり残っていないようで今後は低成長に落ち着くとの見方が出ていることから経済対策を読み違えると厳しいものがあるだろう。

為替の方は、

14日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、ドル安・円高の流れが強まった前週末の海外市場の水準を引き継ぎ、続落した。午後5時現在は1ドル=90円57~60銭と前週末(午後5時、90円92~95銭)比35銭のドル安・円高。

ドルが売られて前場では1ドル90円に迫る場面もあったようだが、前週末急落した反動で買い戻しも入り、90円の半ばでもみ合って引けているようだ。ドル安の原因は為替の資金が金相場に振り返られたせいと言うが、リスクを取っても利益を出そうと言うことだろうか。この先はドル安も落ち着くとの見方もあるが、金融政策もなかなか難しいだろう。ドル高方向に進むにはやはり各国の政治介入が必要という声もあるようだ。

今日のトヨタは円高で大幅に下げて引けた。トヨタが大きく下げて市場全体のムードを下げているようだ。大引け値が3,875円以上なら、ひとまず安心とのことだが、それを大きく割り込んでしまった。三菱重工も大きく下げている。どうも上値が重いようだ。環境産業にしてもロケットにしてもなかなか頑張っているのだが、利益が出難いのかも知れない。コマツもいけない。今日は上値を狙うのは無理なのかも知れない。

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