今回の選挙の敗因は政党としての政策を堅持出来なかったことに尽きるだろう。前回の選挙では自民党は小泉総理を顔として郵政民営化を打ち立てて戦った。そして大勝利を得た。その時点では市場原理主義は支持を受けていた。その後、安倍、福田と両総理が滑った。本来なら国政を委ねられたのだから倒れてもその任を完遂すべきだろうが、途中で投げ出してしまった。まずこれが最大の原因だろう。
そしてその後に麻生首相が登場した。解散の時期は何度もあっただろうが、最後の最後まで引きずって期限一杯で解散して惨敗した。これも首相の専権事項なのでそれはそれで止むを得ない。何とも情けなかったのは政党としての政策を堅持できなかったことだ。
民主党は、政権交代を旗印に、子供手当て、高速道路無料化、失業者に対する職業訓練など庶民層に焦点を当てた政策で選挙を戦おうとした。外交は米国とやや距離を置いたアジア重視、経済対策は庶民層を活性化することで国内需要を押し上げようとする内需拡大、政治主導の統治体制、それが効果的かどうかは別にしてそれはそれで良い。
自民党は、これまで自分たちが掲げて来た政策を堅持すれば良かった。市場原理主義、企業の経済活動を中心とした経済対策、米国との連携を重視した外交、政官合同の統治体制、そんな基本的なところを変えることはなかった。市場原理主義は利益優先のため当然切り捨てが伴う。それは政治が救済措置を考えるべきだろう。官僚主導というのならその官僚をどう適切にコントロールするのか、その辺りの手当ても必要だっただろう。そういうことをしたとしてもそれは政策の調整であって転換あるいは修正ではない。政党としての方針は堅持される。
ところが票欲しさに民主党と似たり寄ったりの政策ばかりを掲げてしまって本体党が堅持すべき政策が曖昧になってしまったのはいけなかった。これでは政策がぶれたと言われても仕方がないだろう。二番煎じは効果が薄い。そしてムードに流されやすいこの国の国民の政権交代の波に飲み込まれて惨敗を喫した。
今回の選挙はどう戦っても勝てなかったかも知れないが、基本的な党としての政策を掲げて戦って敗れるのと右へ左へと揺れまくって方向も定まらずに破れるのではその後の受け止め方も出直し方も違うだろう。政策で敗れたのならもう一度その政策の何所をどう修正すべきなのかを考え直せば良い。ところが右往左往して大敗を喫したのでは何をどう修正すべきなのかその方向も方法も見えて来ないだろう。
前回の選挙で自民党が300近くの議席を確保して大勝しても世の中はそれも当たり前のように受け止め、特段の騒ぎにもならなかった。今回逆の現象が起こると天下国家がひっくり返ったような騒ぎになるが、大政党による政権交代を可能にするよう選挙システムを変えたのだから当然のこととして政権の交代が起こったのだろう。別に大騒ぎすることではない。
この先民主党が何十年も政権を維持すると言うことも考え難い。また次回の選挙で逆の現象が起こっても何ら不思議なことではない。自民崩壊だの解体だのと言うこと自体ナンセンスだ。システムの機能として当然のように政権交代が発生しただけのことだ。前回民主党が負けた時は誰も民主崩壊とは言わなかった。それだけ自民党が日本の政治にとって大きなものだったと言うことだろう。そのことを踏まえてしっかりと政策を見直して民主党とは違った政策で捲土重来を期すべきだろう。たった1回の敗戦で責任を擦り合ってこの世の終末のようにうろたえるのは半世紀にわたってこの国を担って来た大政党として何とも情けない。
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そしてその後に麻生首相が登場した。解散の時期は何度もあっただろうが、最後の最後まで引きずって期限一杯で解散して惨敗した。これも首相の専権事項なのでそれはそれで止むを得ない。何とも情けなかったのは政党としての政策を堅持できなかったことだ。
民主党は、政権交代を旗印に、子供手当て、高速道路無料化、失業者に対する職業訓練など庶民層に焦点を当てた政策で選挙を戦おうとした。外交は米国とやや距離を置いたアジア重視、経済対策は庶民層を活性化することで国内需要を押し上げようとする内需拡大、政治主導の統治体制、それが効果的かどうかは別にしてそれはそれで良い。
自民党は、これまで自分たちが掲げて来た政策を堅持すれば良かった。市場原理主義、企業の経済活動を中心とした経済対策、米国との連携を重視した外交、政官合同の統治体制、そんな基本的なところを変えることはなかった。市場原理主義は利益優先のため当然切り捨てが伴う。それは政治が救済措置を考えるべきだろう。官僚主導というのならその官僚をどう適切にコントロールするのか、その辺りの手当ても必要だっただろう。そういうことをしたとしてもそれは政策の調整であって転換あるいは修正ではない。政党としての方針は堅持される。
ところが票欲しさに民主党と似たり寄ったりの政策ばかりを掲げてしまって本体党が堅持すべき政策が曖昧になってしまったのはいけなかった。これでは政策がぶれたと言われても仕方がないだろう。二番煎じは効果が薄い。そしてムードに流されやすいこの国の国民の政権交代の波に飲み込まれて惨敗を喫した。
今回の選挙はどう戦っても勝てなかったかも知れないが、基本的な党としての政策を掲げて戦って敗れるのと右へ左へと揺れまくって方向も定まらずに破れるのではその後の受け止め方も出直し方も違うだろう。政策で敗れたのならもう一度その政策の何所をどう修正すべきなのかを考え直せば良い。ところが右往左往して大敗を喫したのでは何をどう修正すべきなのかその方向も方法も見えて来ないだろう。
前回の選挙で自民党が300近くの議席を確保して大勝しても世の中はそれも当たり前のように受け止め、特段の騒ぎにもならなかった。今回逆の現象が起こると天下国家がひっくり返ったような騒ぎになるが、大政党による政権交代を可能にするよう選挙システムを変えたのだから当然のこととして政権の交代が起こったのだろう。別に大騒ぎすることではない。
この先民主党が何十年も政権を維持すると言うことも考え難い。また次回の選挙で逆の現象が起こっても何ら不思議なことではない。自民崩壊だの解体だのと言うこと自体ナンセンスだ。システムの機能として当然のように政権交代が発生しただけのことだ。前回民主党が負けた時は誰も民主崩壊とは言わなかった。それだけ自民党が日本の政治にとって大きなものだったと言うことだろう。そのことを踏まえてしっかりと政策を見直して民主党とは違った政策で捲土重来を期すべきだろう。たった1回の敗戦で責任を擦り合ってこの世の終末のようにうろたえるのは半世紀にわたってこの国を担って来た大政党として何とも情けない。
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