先週いきなり大幅反発で下落分を吸収して始まった日経平均は、週半ばには一時10668.74円と8月の年初来高値を更新て見せた。しかし、その後は総選挙結果待ちや調整が入って不安定な中国市場の動きに翻弄され、シーソーのように上げ下げを繰り返すなど方向感が見極め辛い状況だった。

今週は衆議院選挙の結果を受けて相場が動くだろうが、概ね政権が民主党に移行することは折込済みだろうから政策を見ながらの物色になるだろう。そのために全面高と言う状況はちょっと考え難いだろう。ただし、民主党単独で半数以上の議席獲得となるようだと新政権への期待から海外勢による日本株買いが強まるとの見方もあるようだ。日経平均はシーソーのように上下を繰り返しているが、これが続くと週明け31日は下落となる。しかし、温まりやすいこの国の国民だから新政権ご祝儀相場と言うのがあるかも知れない。

今週は米国で雇用統計など重要な指標発表が控えている。8月シカゴ購買部協会景気指数、8月ISM製造業景気指数などいずれも改善が予想されている。ISM製造業が景況感の分岐となる50を上回ってくるようだと景気回復を裏付けることになるという。8月28日にはインテルが7―9月の売上高見通しを上方修正していることも先高観を強めるという。ただし不安定な動きを続ける中国市場の影響など足を引っ張る要素もあるので簡単には右上がりは期待出来ないと見る向きもある。

また、8月第3週の投資主体別売買動向によると外国人投資家は7月2週以来の売り越しにとなったそうだ。週初の急落や円高などによる影響での利益確定売りとみられるが、先週も朝のオーダーなどでは売り越しが目立っていたようだ。海外勢が売り越し基調を続けてくるようだと先高観がやや後退してくる可能性は出てきそうだという。

全般に短期の売買で利益を確定すると言う傾向が強いので大きく下方に振れることはないだろうが、当面の政治の変化などを見たいという気持ちも強くなるだろうから上値も重くなるだろう。そうするとその時々で注目株を拾って利益を得ると言う方向に向かいやすいという。また右上がりの銘柄には手が出し辛くなりそうだ。

セクター内でやや上げ渋っている銘柄など下値リスクの少ない銘柄に注目が集まりそうだと言う。市場の雰囲気を探る上で朝の外資系オーダーなどに注目しておくべきだと言う。レーバーデーの祝日を控えており、オーダーが減少傾向に向かうようだと外資系はやや引き気味になるだろう。国内ではマーケットインパクトからトヨタが4,150円レベルを突破出来るかどうかも注目だそうだ。ろくでもない政治家しかいないこの国ならトヨタを始めとする国内有力企業に国家経営を委託した方が良いかも知れない。

そんなところで今週の上値は1万700円~下値1万300円程度だろうか。民主党が大勝ちするとご祝儀がつくかも知れないが、この国が変るなどということもなく比較的短期で失速するだろう。

日本ブログ村へ(↓)

https://novel.blogmura.com/novel_long/