複数のテクニカル指標が過熱感の高まりを示す中、海外株安や円高傾向が重なり、東京市場では広い範囲で利益確定売りが優勢となった。朝方発表された実質GDP(国内総生産)速報値で、物価の動きを示す国内需要デフレーターが前年同期比マイナスとなったこともあって、国内経済の早期回復に対する期待感が後退した。日経平均株価は前営業日比328円72銭安の1万0268円61銭、東証株価指数(TOPIX)は同23.98ポイント安の949.59と、ともに3営業日ぶりの大幅反落となった。東証1部の下落銘柄は81%、値上がりは14%。出来高は19億6681万株、売買代金は1兆3929億円だった。業種別株価指数は、不動産業、鉱業、石油・石炭製品、非鉄金属、保険業など全33業種が値下がりした。

堅調だ、好調だ、景気回復は軌道に乗ったなどと言いながら4-6月期のGDPもプラス転換したのにこの大幅反落はどういうことだ。米国の消費低迷を嫌気して米国市場が下げ、ドルが売られて円高に振れたなどというのもあるだろうが、やや過熱気味で米国市場の不振を切っ掛けに利益確定が一斉に入ったのだろう。数日おきにころころ好調と不安が入り混じってもたまらないが、投資家としては売りどころを探していたというところだろう。

為替の方は、

東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、続落した。ドル安・円高が進んだ前週末の海外市場の流れを引き継いだ。午後5時現在は1ドル=94円65〜68銭と前週末(午後5時、95円19〜22銭)比54銭のドル安・円高。

と米国の消費低迷を嫌気してドルが売られたので1円近いドル安となった。それでも終場には戻りを試す方に向いたようだ。先進国の株価や米金利を通じ、間接的に為替相場に影響を与えているという見方もあるが売りどころを探っていた感もあるのでしばらくすれば収まるだろう。ドル円はこのところはやや下げるかも知れない。また逆に今日から明日にかけて1〜2円跳ね上がることもありそうだとの予想もある。相場、特に為替は難しい。

今日は円高嫌いのトヨタは大幅に値を下げて引けているが、何とか4千円台を保ったのでそれで良しとしておこう。三菱重工も今日は下げ、コマツも小幅に下げているが今日の下落を考えると程度の良い方だろう。

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