元気良く反発が続く日経平均だが、先週は昨年10月前半以来の水準を回復して引けた。続伸記録は9日でストップしたが、1.4円のマイナスを挟んで日経平均は伸び続けている。米国では住宅関連、雇用指標にも改善の兆しがみられたことが好感されている。また、国内企業もハイテク企業の業績底入れ期待が強まり、自動車関連の回復も評価された。週半には上海市場の急落など警戒を強める場面もみられたが、市場は米国経済の回復、決算後の業績回復期待から買い意欲を強めているようだ。

金融システムが安定し、米国住宅問題に次いで雇用問題にも改善傾向が確認されてくるようだと本格的な反発傾向が強まるだろう。週末7日の米国雇用統計で数値の改善が見られればより一層回復トレンドへの意識が強まるだろう。しかし雇用統計を控えて積極的な商いが控えられる可能性がないとはいえない。今後決算を控えている企業にも手をつけ難いだろう。

これまで決算期というと業績下方修正などのマイナス要因を警戒して模様眺めに走る傾向があった。しかし、今回は企業業績の回復を受けて積極的な取引が目立っているようだ。しかし回復期待が先行しているようにも受け取れるので決算がある程度一巡する頃には改めて個々の企業を見直す方向に向かうかも知れない。その時になって日経平均は荒い動きになるかも知れない。

先週の予想は大はずれだったが、今週は上値1万5百円~底値1万円で決算発表や米国の景気動向次第では1万円割れもあり得るかも、・・・。逆に好材料が多く出れば1万1千円を窺う先もあるかもしれない。何となく期待が先行している感があるが、やはり投資家という人種は株を買いたいのだろう。

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