先週は日経平均がじりじりと上昇を続け、8日続伸と言う好結果を残した。そして今週の見所は、日経平均がこの先どこまで伸びるか、1万円の天井を抜けるかに尽きるだろう。

日経平均は、9日続落のあとで8日連続上昇した。その理由といえば、続落にしてもそうなのだろうが、特にこれと言う理由があるわけではなく、米国の景気回復期待が後退してドルが落ち込んだ。これはどうも良くないということで株を売り出した。株価が下がる、ああ、いけない、早く売らないと、こんな悪循環ではないだろうか。

逆に日経平均が9千円のラインに迫り、おお、こんなに下がったか、ちょっと買いに戻してみようか、お、ドルも戻してきているじゃないか、米国の景気動向も悪くない、じゃあもう少し買っておくか、とまあこんなところじゃないんだろうか。

この先、日経平均がどうなるかは米国の動向や為替とともに国内企業決算第1四半期の結果がどうなるかに注目が集まるだろう。しかし業績がそんなに劇的に好転するわけでもないだろうから、上げ続けた反動と併せて下げに転じそうだ。1万円台復帰と言う景気の良い予想もあるだろうが、仮に抜いても瞬間最大風速でそれを維持するのは難しいだろう。

概ねの日経平均は高値1万円~9,500円辺りのボックス相場が形成されているようだからここしばらくは何かしらよほどの好材料がないと1万円を突き抜けての上昇はないだろう。まして8月、夏枯れの時期に入るのだから。

ここ当分は業種ではなくて企業決算を見ながら結果の良い企業が買われるのではないだろうか。自動車、半導体、液晶関連ではそこそこ好調組が出ることも予想される。こうした好調組は当然人気が集中して株価を伸ばすだろう。

来週は個々の企業に対して投資家は是々非々の態度で臨むことになるだろうから相場は大躍進や大崩のないもみ合いとなるだろう。軸になるのは9,700円から9,800円程度だろうか。株価の上下は幅が狭く1万円を天井にその手前辺りで一進一退を繰り返すのだろう。

それで予想としては上値9,900円~底値9,600円程度と狭いレンジでの上げ下げに終始するのではないだろうか。

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