自民党は16日、中川秀直元幹事長ら反麻生勢力が求めていた両院議員総会を見送る方針を固めた。中川氏らは総会開催に必要な所属議員の3分の1(128人)を超える133人の署名を提出したが、党執行部が署名を精査し、「128人に満たない」と判断した。代わりに21日に麻生太郎首相を含む全議員出席の緊急集会を開く。これにより、21日の衆院解散、8月30日の衆院選投開票がほぼ確定した。

どうも断末魔のドタバタが収まらない自民党だが、どこぞの知事擁立問題と言い、いかにも見苦しいの印象を拭えない。国家の行く末がどうなろうと国民がどうなろうと自分たちが当選すれば良いというような態度は止めた方が良い。自民党と言うのは派閥と言う考え方の近い政党の集合体だから悪くなると何時もお家騒動が起こるのだが、今回は特にひどい。

こんな時こそ異小を捨てて大同につけば良いのだが、あっちだこっちだと自分の当選ばかりを考えているような態度は見苦しい限りだ。大体、議会制民主主義なのだから政権の交代はあって当たり前なのだがこれまでは野党が何と言ってもだらしな過ぎて一党独裁のような状態が続いたのだろう。対立政党が力をつけてくればこういうことは頻繁に起こりうるのだからあまり慌てないで一枚岩で戦ったほうが次に繋がるだろう。

理想を言えば政治は国家と国民のためと言う意識でやって欲しいと思うが、政治家も生活や欲もあるのだろうからすべてをそれにささげろとは言わないが、表看板はそう書き込んで欲しいと思うのは僕だけではないだろう。

大体、今回の政権交代にしても民主党が何か良い政策を掲げてというよりは社会的な閉塞感が強まってその不満が自民党に逆風となっているだけで民主党が特に何か良いことをしたわけでもない。小泉以降、もう少し自民党の総理がしっかりとリーダーシップを発揮していればこんなことにはならなかっただろう。強い指導者と言うのが特にお気に入りの日本人だから。

どこがやっても変わらないことには間違いないのだが、ムード好きの日本人は政権が変わったら何となく
良い方向に変わるんじゃないか、高速道路もただになるそうだし、子供手当ても支給されるそうだし、年金問題も解決してくれそうだし、・・・。

でもそれは将来に負債を残すだけで生活が良くなるわけではない。その下地を作るのが政治の役目で結局自分の生活を守って向上させるのは自分の責任だろう。ムードや他力本願では何も変わらない。まあ民主党政権になって何がどう変わるか良く見てやるのも一興かも知れない。自民党も戦後の日本をここまで引っ張って来た大政党なのだからここは一つ見苦しくないよう一旦野に下って捲土重来、新たに出直すべきだろう。

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