海外株安と円高の進行で、これまで株価の上昇基調を支えてきた企業業績の上方修正への期待感が後退した。半導体を始めとする輸出関連銘柄や銀行など内外需の主力株が軒並み売られた。日経平均株価は前日比227円04銭安の9420円75銭、東証株価指数(TOPIX)は同20.59ポイント安の888.54と、ともに6営業日続落して引けた。日経平均の6日続落は、2008年10月2日から10日までに7日続落して以来。東証1部の下落銘柄は85%、上昇が12%だった。出来高は21億2825万株、売買代金が1兆4460億円。

一気に景気回復が進むと期待していたところが、回復は、当然のことながら、思わしくなく、そこにドル安円高の重石が加わって6日続落で引けている。底堅いと思っていた9,500円台を割り込み9,400円台も確保できるかどうかまで落ち込んでいるが、何と言っても100年に一度の経済恐慌なのだからそう簡単に回復するという過度の期待を持たないほうが良いように思うがどうだろう。

為替の方は、

8日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、景気回復への疑念から外貨投資を引き揚げる動きが広がって続落。東京市場では一時、5月下旬以来となる1ドル=94円10銭近辺まで軟化した。午後5時現在は94円27〜30銭と前日(午後5時、95円18〜21銭)比91銭のドル安・円高。

これも景気回復停滞を嫌気しているようだ。日米両国での大幅株安で投資家心理が悪化して一時期のようにリスク回避の円買いの傾向が強いようだ。この先もドルは下げと見るのが大勢のようでどうも株価への影響は避けられないようだ。

原油価格は、

7日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米景気の先行き警戒感や、米エネルギー需要低迷の長期化懸念を背景に、手じまい売りが優勢となり、5営業日連続で下落した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物は、前日終値比1.12ドル安の1バレル=62.93ドルと、中心限月の終値ベースで6週間ぶりの安値で終了した。 

景気後退への懸念から大きく値を崩しているようだ。これは値動きは極めて単純で需要見込みが下がれば価格が下がり、需要が期待出来れば価格が上がると言うことのようだ。原油価格はある程度下がっている方が良いと思うがどうだろう。

今日はトヨタが大きく値を下げている。輸出企業なのでドル安は辛いものがあるだろう。三菱重工、コマツともにこれも相応にへを下げて引けている。市場の購入意欲が減退している状況では反発は難しいだろう。

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