先週は2009年の前半が終わって後半へと進む節目の週だったが、小幅な下落で週を終わってしまった。しかし、大きな下落で引けたわけではなかった。6月29日の寄付きは9866.28円。7月8日の終値が9816.07円で下落幅は50.21円。小幅な下落に終わったと言えば聞こえが良いが、思うように景気の回復が進まずにボックス相場に囚われたようだ。
先週市場が強く意識していたのは日銀短観だった。その中でも肝心な大企業製造業の業況判断指数がどうなるか、関心はこの一点に集中していたようだ。多くの調査機関は改善を予想していたが、7月1日、相場が始まる前に発表された指数はマイナス48だった。前回はマイナス58でそれからは10ポイント改善されたことになるが、予想に届かなかったことで市場の反応は複雑なものになったようだ。日経平均は一時1万円を超えたものの市場は景気回復の遅れを問題視するようになりせっかく超えた1万円を割り込んでしまった。
それに拍車をかけたのが米国の雇用統計発表で、今週は週末が連休(独立記念日)入りとなるため前日の2日発表となったが、それが東京市場を緊張させ、1日から2日にかけて警戒売りが優勢となってしまった。雇用統計は米国市場でも意識されるが、東京市場は米国に輪をかけて神経質過ぎる反応となるのが通例だった。しかし、結局、米国で2日に発表された6月の雇用統計は市場予想を裏切り悪化していたので過敏な反応で良かったのかも知れない。この米国の雇用統計の悪化で投資意欲が一気に冷え込んでしまったようだ。
失業率の9.5%はこのペースでは近々10%に達するのではないかという具体的な不安を抱かせるのに十分だった。10人に1人が失業と言うこんな厳しい数字をつけられて2日のNYダウが急落、それを受けた3日東京市場も大幅安かと思われたが、60.08円安と小幅な下落で踏み止まった。結局、景気は回復はしているが、市場が期待するほど急テンポで回復しているわけではないと言うことを実感するとともに損ねもかなりしっかりしていると言う感覚も確かめたのだろう。日経平均は1万円を目の前に狭い範囲で上下すると言うボックス相場に囚われたようだ。
しかし、景気は確実に回復していることは間違いない。ただ市場の期待ほど早い回復を辿っていないと言うだけだろう。今後もそう速やかな道筋を辿って景気が回復するとは思えないが、ゆっくりと最悪期を脱しつつあるようだから株価も上下を繰り返しながら上昇線を辿るだろう。しかし、あまり性急なことを望んでも難しいので当面は1万円台の回復と確保辺りに目標を置いておくと良いだろう。
そんなところで来週の上値は、9,900円台から下値9,600円程度だろうか。もしかしたら1万円を超えることがあるかも知れないが、その確保は難しいのではないだろうか。
日本ブログ村へ(↓)
https://novel.blogmura.com/novel_long/
先週市場が強く意識していたのは日銀短観だった。その中でも肝心な大企業製造業の業況判断指数がどうなるか、関心はこの一点に集中していたようだ。多くの調査機関は改善を予想していたが、7月1日、相場が始まる前に発表された指数はマイナス48だった。前回はマイナス58でそれからは10ポイント改善されたことになるが、予想に届かなかったことで市場の反応は複雑なものになったようだ。日経平均は一時1万円を超えたものの市場は景気回復の遅れを問題視するようになりせっかく超えた1万円を割り込んでしまった。
それに拍車をかけたのが米国の雇用統計発表で、今週は週末が連休(独立記念日)入りとなるため前日の2日発表となったが、それが東京市場を緊張させ、1日から2日にかけて警戒売りが優勢となってしまった。雇用統計は米国市場でも意識されるが、東京市場は米国に輪をかけて神経質過ぎる反応となるのが通例だった。しかし、結局、米国で2日に発表された6月の雇用統計は市場予想を裏切り悪化していたので過敏な反応で良かったのかも知れない。この米国の雇用統計の悪化で投資意欲が一気に冷え込んでしまったようだ。
失業率の9.5%はこのペースでは近々10%に達するのではないかという具体的な不安を抱かせるのに十分だった。10人に1人が失業と言うこんな厳しい数字をつけられて2日のNYダウが急落、それを受けた3日東京市場も大幅安かと思われたが、60.08円安と小幅な下落で踏み止まった。結局、景気は回復はしているが、市場が期待するほど急テンポで回復しているわけではないと言うことを実感するとともに損ねもかなりしっかりしていると言う感覚も確かめたのだろう。日経平均は1万円を目の前に狭い範囲で上下すると言うボックス相場に囚われたようだ。
しかし、景気は確実に回復していることは間違いない。ただ市場の期待ほど早い回復を辿っていないと言うだけだろう。今後もそう速やかな道筋を辿って景気が回復するとは思えないが、ゆっくりと最悪期を脱しつつあるようだから株価も上下を繰り返しながら上昇線を辿るだろう。しかし、あまり性急なことを望んでも難しいので当面は1万円台の回復と確保辺りに目標を置いておくと良いだろう。
そんなところで来週の上値は、9,900円台から下値9,600円程度だろうか。もしかしたら1万円を超えることがあるかも知れないが、その確保は難しいのではないだろうか。
日本ブログ村へ(↓)
https://novel.blogmura.com/novel_long/