景気低迷の長期化懸念を背景にした米国株安につれて、日経平均株価は前日比60円08銭安の9816円07銭、東証株価指数(TOPIX)は同3.40ポイント安の920.62と、3日続落して取引を終えた。東証1部の62%が値下がりし、32%が値上がりした。出来高は18億7071万株、売買代金は1兆3545億円だった。業種別株価指数(33業種)は、銀行業、卸売業、電気・ガス業が下落した一方、輸送用機器、電気機器、ゴム製品が上昇した。

米国の雇用統計悪化はやはり効いたようだ。米国株の下落に引きずられて日経平均も下落した。しかし下がった株は押し目買いが入り、逆に値を上げた株は利食い売りで値が持たない。要するに9,500円辺りから1万円の手前までのボックス相場の中で行ったり来たりしているというそんな具合のようだ。景気は回復しているが、その上がり方は極めて緩慢と言うところだろう。1万円ラインを超えて安定するまでにはまだまだ時間がかかりそうだ。

為替の方は、


3日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は続落した。前日に発表された米雇用統計でドル売りが先行した流れを引き継いだ。午後5時現在は1ドル=95円94~97銭と前日(午後5時、96円67~70銭)比73銭のドル安・円高。

米国の雇用統計が悪化したことが嫌われてドルが売られたが、その後は買戻しなどもあってじり高推移となったが、96円手前では上値が重くもみ合いとなったようだ。失業率の悪化はまだ続くだろうから、今後は10%程度まで上昇して景気回復の足を引っ張るかも知れない。

原油価格は、

1日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、在庫週報の発表をきっかけに需給引き締まり観測が一気に緩み、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の終値は、前営業日比0.58ドル(0.83%)安の1バレル=69.31ドル。 

これも景気回復の足を引っ張られてはやはり下落するしかないのだろう。株価、為替に同じく原油価格も箱に囚われるのだろうか。

今日はトヨタが上げているが、これはいわゆる押し目買いだろう。相変わらず車の販売は前年同期比で落ち込んでいる。トヨタはプリウスのバックオーダーを18万台も抱えているそうだが、上乗せではなくパイの切り合いだからなかなか難しい。三菱重工とコマツは小幅な下落で踏み止まっている。

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