大麻取締法違反で学生が逮捕された早稲田大が、学生を対象に薬物に関する意識調査を行ったところ、まわりで大麻などの違法薬物を所持したり使用したりしているか、していた人がいると答えた学生が400人を超えていたことが分かった。

調査は、昨年12月~今年1月にすべての学部生、大学院生計約5万3000人を対象に実施。8%にあたる4702人から回答を得た。このうち、違法薬物を所持したり、使用したりしたことがある人が周囲にいると回答したのは、全体の約1割にあたる464人だった。

違法薬物を入手できるかという質問に、「簡単」と答えた学生は17%(809人)、「何とか」と答えた学生は36%(1704人)で、合わせて半数を超えた。一方、違法薬物に対する認識については、「犯罪に巻き込まれる」が95%、「薬物中毒になる」が94%で、ほとんどの学生が良くないものと認識していた。

これは一体どういうことなんだ。何とも困ったと言うか、情けないことだ。数値としては全学生の1%にも満たない数だが、一体大学と言うところは何をするところだと思っているのだろうか。私学の雄で国立大学とともに日本の大学教育や社会を担って来た早稲田の学生の回答とも思えない。

時代が変れば人も周囲の環境も変るし、学生気質も学生そのものも変るのだろうが、変わっても良いものと変わるべきではないものがある。少なくとも高等教育を受けるものとしての誇りと責任感くらいはしっかりと持ってもらいたい。

4年間、色々と経験することは良いことだと思うし、何かに縛られない時間は人生のうちでも貴重な時間だろう。その意味でも大学の4年間と言うのは意味があると思う。しかしせめて大学を終えたら自分にとって学問とは何か、何のためかくらいのことは言えるほどの勉強はすべきだろう。そうでなければ何のための高等教育なのか。

世の中に出ても大学の勉強など役に立たないと言うかも知れない。大学など何もならなかったと言うかも知れないが、それは何もしないからだろう。学士だと言うのなら高等普通教育と職業教育の違いくらいは理解しておくべきだろう。学問が役に立つようになるには時間と努力が必要だが、学問は決してそれを学ぶ者を裏切らない。

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