今日は思い切り大躍進で久々に溜飲が下がった株式市場

円高に歯止めが掛かり、アジア株も軒並み高となったため、日経平均株価は前日比817円86銭高の9029円76銭、東証株価指数（TOPIX）も同69．05ポイント高の899．37とともに3日連続の急上昇。日経平均は朝方から一貫して上昇し、21日以来7営業日ぶりに9000円台を回復した。東証1部銘柄の87％が上昇、10％が下落した。出来高は30億3587万株、売買代金は2兆2834億円。東証の業種別株価指数は33業種すべてが上昇し、海運業、非鉄金属、保険業、精密機器、輸送用機器などの上昇が目立った。

株式市場はドル高傾向なども手伝ってか、急激に値を上げた。ファンドの換金売りが一巡したことや金融危機に端を発した経済パニックが落ち着いて日本株が売られ過ぎとの冷静な判断が出来るようになったこと、長期に株を保有するなら価格的に超買い得な時期であることなど理由は様々だろう。しかし、いずれにしても日本株は企業の体力に比較して値を下げ過ぎた感があると思う。この先まだまだ波乱はあるだろうし、このまま底堅く上昇を続けるとも思えないが、株価は徐々に回復していくだろう。

為替の方は、

30日の東京外国為替市場のドルの対円相場（気配値）は米利下げが米景気に好ましい影響を与えることへの期待感などでドル買い・円売りが進み、大きく続伸した。午後5時現在は1ドル＝98円75―78銭と前日（午後5時、96円86―89銭）比1円89銭のドル高・円安。

ドルが買われて円安がまた進んだ。消去法にしてもこのところの円は買われ過ぎの感があり、概ね１ドル１００円の前半程度が適正な為替水準なのだろうと思う。主要通貨が売られ過ぎたのも欧米経済減退の不安からのことと思うが、パニックもやや収まりかけているのだろう。

そして原油価格の方は、

29日のニューヨーク商業取引所（NYMEX）の原油先物相場は、株式市場の世界的な反発を受け景気の先行き懸念が和らぎ、4営業日ぶりに急反発して引けた。米国産標準油種WTIの中心限月12月物は、前日終値比4．77ドル高の1バレル＝67．50ドルで終了した。

株価の世界的な反発を受けて経済活動減衰からの需要減に対する不安が薄れたのか大きく値を上げた。しかし、こればかりはほどほどで安定して欲しいと思うがいかがなものだろう。

今日はトヨタは４千円台を窺うまでに急進した。三菱重工も堅く値を上げているのは目出度いことだ。そしてコマツに至ってはストップ高まで値を上げている。この辺りの企業の株価は異常と言っても良いほどに低かったのでもっと値を上げてもおかしくはないだろう。しかし、こうも急に値を上げると明日辺りは利食い売りが入るかも知れない。

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