週末24日のニューヨーク株式相場は、国際金融市場の混乱を受け、世界景気が予想以上に減速するのではないかとの懸念が強まって大幅反落、ダウ工業株30種平均は前日終値比312.30ドル安の8378.95ドルで取引を終えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は51.88ポイント安の1552.03と、約5年5カ月ぶりの安値で終了。ニューヨーク証券取引所の出来高は前営業日比1億0722万株減の15億8258万株。

米国の株式市場は続落、これまで世界の経済をリードして来た米国株式市場だが、前日のアジアの株下落を引き継いだ形で下落したようだ。それを引きずって週明けの日本市場はまた下落するのだろうか。どうももう細かい材料ではもう市場は反応しなくなっているようだ。この際どこまで落ちるか見るのも一興かも知れない。

為替は、

週末24日のニューヨーク外国為替市場の円相場では、金融不安が新興国や途上国に飛び火し、世界的な景気減速の懸念が高まる中、投資家のリスク回避の姿勢が強まり円が買われ、1ドル=94円台に急伸した。午後5時現在は、94円25―35銭と、前日午後5時(97円34―44銭)比3円09銭の大幅な円高・ドル安。東京株式市場の10%近い下落を受け、欧州の主要株式市場も軒並み急落。ロンドン外国為替市場では円がパニック的に買い戻され、対ドルで一時1995年8月以来13年2カ月ぶりに1ドル=90円台をつけたほか、対ユーロでも6年5カ月ぶり高値となる1ユーロ=113円台に急騰した。ただ、米国の株式市場が懸念されたほど下落しなかったことから、為替市場も次第に平静さを取り戻し、ドルやユーロは買い戻された。

もう現金を持つなら円で持てと言うのはファンドの合言葉のようだ。それだけ評価してもらうのは結構なことだが、どうも贔屓の引き倒しになりそうだ。新興国からの資金引き上げで国家破産の危機にさらされている国があるというが、目先に囚われて動くとさらに大きな負債を背負うことにもなりかねない。ファンドにはそれなりに自重を求めたいが、無理だろうな。

最後は原油価格だが、

週末24日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、金融不安が世界的に拡大する中、石油需要の減退懸念が強まり反落、米国産標準油種WTIの中心限月12月物は約1年5カ月ぶりの安値となる1バレル=62.65ドルをつけた。終値は前日比3.69ドル安の64.15ドル。立会取引の高値は64.75ドル。1月物は3.66ドル安の64.58ドルで引けた。

OPECの減産決定にもかかわらずさらに価格が下落している。他の金融商品市場も大幅に下落していると言うことなのでもう物に金をかけるのはこりごりと言うことだろうか。それとも機関投資家などは解約続きで現金が必要になって損失確定売りをしても現金が必要と言うことか。

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