連日の下げによる値ごろ感や、欧米株の上昇を受けて主力株中心に買い戻され、日経平均株価は前日比108円40銭高の1万1368円26銭と5営業日ぶり反発、東証株価指数(TOPIX)も同13.72ポイント高の1101.13と6営業日ぶりに反発した。

東証1部銘柄の39%が下落、56%が上昇した。出来高は19億3670万株、売買代金は1兆9998億円。東証の業種別株価指数(33業種)では、証券、商品先物取引業、保険業、医薬品、電気・ガス業などの上昇が目立った。下落は海運業、パルプ・紙など。

ここまで下げるとさすがに買得感から買い進むが、昼を過ぎると先行き危ない思いをしたくないという意識が働くのか上値が重くなるようだ。しかし米国上院で金融危機対策法を可決するとは言ってもまた下院で否決される可能背もあり、この混沌とした状態では止むを得ないのだろう。明日の株価も読み難いが、週末までには1万1500円くらいまでは上げるのではないだろうか。

そして為替だが、

1日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は米金融安定化法案の可決への期待や週末の米雇用統計を見極める空気が強まる中、ドル買い・円売りが進み、反発した。午後5時現在は1ドル=106円27―30銭と前日(午後5時、104円75―78銭)比1円52銭のドル高・円安。

という具合に米国金融危機対策が推進されるとの希望的観測からかやや持ち直したようだ。株価にしても為替にしてもこの先もその時の状況によって上げ下げのもみ合いが続くのだろう。

そして原油価格も、

30日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、金融安定化法案が今週末までには議会で可決されるのではないかとの期待が強まる中、株価の上昇などを眺めて急反発、米国産標準油種WTIの中心限月11月物は、前日終値比4.27ドル高の1バレル=100.64ドルで終わった。

米国金融システムがやや落ち着きを見せたため反発したようだ。それでも1バレル100ドル台なのでこれもこの先状況で上げ下げを繰り返すのだろう。概ね1バレル95ドルから105ドル程度か。

上げ調子の株式市場の中で今日はトヨタがやや締まった。それでも小幅に止まった程度だろう。三菱重工も小幅上昇に止まったが、全体に上値が重い今日の状況では止むを得ないだろう。

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