海外株安や円高進行など外部環境の急激な悪化を受けてほぼ全面安の展開、日経平均株価は前日比345円43銭安の1万2212円23銭、東証株価指数(TOPIX)は同30.81ポイント安の1170.84と、ともに大幅続落した。

東証1部銘柄の84%が下落し、上昇は13%だった。出来高は22億7924万株、売買代金は2兆3294億円。業種別株価指数は鉱業、パルプ・紙を除く31業種が下落。中でも銀行業、保険業、不動産業、金属製品の下げが目立った。

日経平均は、午前中に一時400円近く急落。その後も1万2200円を挟んだもみ合いが続き、3月18日以来5カ月半ぶりの安値水準で取引を終えた。TOPIXは3月19日以来の1200ポイント割れ。米雇用統計発表を控えていることもあり、「買い戻し以外の買いが入らない」深刻な状況に陥った。

前日の欧州、米国から日本やアジアへと「株価急落が連鎖した」。背景には、ヘッジファンドの換金売りや追証発生懸念に伴う個人投資家の見切り売りといった需給の悪化がある。世界経済の減速懸念も一段と高まっており、市場には「戻りに転じるきっかけが見当たらない」などと悲観論がまん延している。

遂に固まらない足元が崩壊した。1万2200円台まで急落するとは予想しなかった。原油などの商品相場も崩壊してヘッジファンドも資金調達のために株を売り始めたのか。こうなると連鎖反応が起こって相場の崩落が止まらなくなるかも知れないが、それはそれで仕方がないだろう。来週は1万2千円割れも十分あり得るだろう。

そしてもはや安値も悪材料となりつつある原油価格だが、

4日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、供給懸念の後退やドル高などに圧迫されて続落、米国産標準油種WTIの中心限月10月物は前日終値比1.46ドル安の1バレル=107.89ドルと、5カ月ぶりの安値で終わった。 

とこれもまた下げていて値崩れが止まらない。こうなってくると疑心暗鬼でなんでも悪材料となってくるのかも知れない。

そして為替だが、弱り目祟り目の中でも比較的マシな日本の円が買われて、

5日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)はドル売り・円買いが進んだ海外市場の流れを引き継ぎ、続落した。午後5時現在は、1ドル=106円50―53銭と前日(午後5時、108円33―36銭)比1円83銭の大幅ドル安・円高。

早朝のオセアニア市場でドル安・円高が進行したのを受けた。日本時間5日夜に発表される米雇用統計を前に、いったんドルを買い戻す動きが優勢となり、ドル円は106円台後半から107円台前半を中心とする水準でもみ合った。

と言う具合にこれも悪い方向に動いている。円が買われるということは景気が悪い中でも日本が一番まともと言うことなのだろうが、最もこんな状況では円高も円安もみんな悪材料となってしまうのかも知れない。

今日もトヨタ、三菱重工とも値を下げている。しかし全体の崩壊状態に較べればどちらも小緩んだ程度で比較的まともかも知れない。この先どうなるか考えると恐ろしい気がするが。

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