いきなりテレビの画面が変わって何事かと思ったら福田総理が辞任したということのようだ。何かの番組のジョークかと思ったが、内閣改造を終えたばかりで何とも情けないドタバタの感が否めない。小泉内閣の官房長官時代を見ていてもう少し強かなところがあるかと思ったが、どうも買いかぶりのようだった。あるいは一国の首相という器ではなかったのかも知れない。

民主党も政局ばかりを煽って政権政党を目指す政党として情けない限りだが、こんな自信のない首相では見限られても仕方がないだろう。日本の首相というとディレクターではなくコーディネーターという立場が強いので政権政党の中でもいろいろ綱引きがあってやりたいことがあっても思うようには進まないのかも知れない。

それにしてももう少し強く国を主導してくれないとその統括の下にいる国民はどうもたまったものではない。ディレクターかコーディネーターかは別にして一国の指導者として自分はこの国をどうしたいのかをもう少しはっきりと明らかにしてアピールした方が良いのではないか。

小泉首相がどうしてあれだけの支持を受けたのかを考えればそれは明らかだろうが、やはり強い指導者というものにこの国の国民が魅せられたからだろう。この国の国民は強い積極的な指導者を待ち望んでいる。常に「長」に従って生きて来た自分なりの生き方や考え方を持たない農耕民族の性なのだろう。

次は麻生幹事長を軸の自民党総裁選挙が行われて新内閣が誕生するのだろうが、いずれにしても今の状況で次の内閣もそう大きな支持を受けられるとは思えない。秋に組閣して半年、概ね平成21年の4月頃が総選挙の時期だろうか。

次の総選挙では政権は民主党に移るかも知れないが、民主党政権もその場限りの確固たるものがなくおそらくは金(予算)で行き詰るだろう。その先はどうなるかは分からない部分も多い。政党再編が行われて新しい勢力が台頭する可能性もあるが、基本的には自民党政権に戻って行くのだろう。どのような政権であってもそれはそれで良いのだが、もう少し主体性のある堂々とした政治をして欲しいものだ。今の政治や政治家では誰がやってもそれなりに何とかなりそうな気がする。

政治家は高度な専門職ではなかったのか、その誇りを取り戻せるような堂々とした主体的かつ指導力のある政権運営を望みたい。

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