冷え込んでいた投資家心理が海外株高で和らぎ、日経平均株価は前日比304円62銭高の1万3072円87銭と大幅続伸、東証株価指数(TOPIX)は同35.18ポイント高の1254.71と4日ぶりに急反発した。

東証1部銘柄の88%が上昇する全面高。下落は8%だった。出来高は17億7925万株、売買代金は2兆0298億円。業種別株価指数は33業種すべてが上昇。特にその他製品、鉄鋼、保険業、証券、商品先物取引業、銀行業、不動産業の上げが目立った。

前日、米4―6月期実質GDP(国内総生産)が大幅に上方改定され、内外景気の先行き懸念がひとまず後退。金融株や輸出関連株など主力銘柄を中心に買い戻され、日経平均は終値で18日以来9営業日ぶりに1万3000円台を回復した。

ただ、米国の金融システム不安がくすぶり続けるなど、依然として「上値を抑える要因は残る」。上げ幅が300円を超える大幅高となったが、「薄商いの中、先物主導で指数が押し上げられただけだ」と冷静な見方も聞かれた。

政府の総合経済対策に対する市場の評価は「過度の景気落ち込みを避ける下支え要因になる」、「選挙対策のばらまきにすぎず、時代に逆行する」とまちまち。株価にも特段の影響は見られなかった。

どうも1日でこんなに状況が変るこのだろうか。昨日までは不安感で買いあぐねていたのに今日は不安感が消えて大幅反発とは驚いたものだ。

米国のGDP予想が上方修正されただけでこんなにも違うものだろうか。短期であれば素早い利食い売りで売り抜けるという手もあるのだろうが、短期の投資家にはそんな手だろうか。

今週末はこれで値を上げたが、週明けはまた素早い利食いで値を落とすだろう。何しろ最近の利益確定は電光石火の素早さだから。

そして原油価格は、どうかというと、

28日のニューヨーク商業取引所の原油先物相場は4営業日ぶりに反落し、国際的な指標となるテキサス産軽質油(WTI)の10月渡し価格の終値は、前日比2・56ドル安の1バレル=115・59ドルだった。

熱帯低気圧がメキシコ湾岸に接近しており、周辺の石油精製施設に被害を与えるとの観測から一時、1バレル=120・50ドルまで上昇した。その後、深刻な被害が広がった場合は戦略備蓄が放出されると報じられ、下落に転じた。

とこれも利食い売りに沈んだ格好だ。もっとも原油価格が上がり過ぎるとせっかく落ち着いてきた経済がまた混乱するから原油は値が上がったら出来るだけ素早く利益を確定して欲しいところだ。

次に為替は、

29日の東京外国為替市場の円相場は、原油高を受けて円買い・ドル売りが優勢となり、小幅に続伸した。午後5時現在は1ドル=108円79~81銭と前日比11銭の円高・ドル安。

とこれは円高ドル安が顕著になって輸出企業を中心にマイナス材料となっている。米国経済が立ち直りかけているというのにドル安はやや奇妙にも思えるが、実際はそうでもないのだろう。

減産予想が伝えられているトヨタだが、今日は大幅に値を上げている。日経平均で3百円以上も上げれば超優良企業のトヨタだから株価も上がるのだろう。さらに三菱重工もかなり良いところまで値を上げている。堅い企業だからこれも値を上げるのは当然だろう。

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