為替相場がやや円安・ドル高に傾いたことで買い戻しが入り、下げ渋る場面があったものの、続かなかった。買い進める手掛かりは見当たらず、日経平均株価は前日比86円17銭安の1万2666円04銭、東証株価指数(TOPIX)は同8.11ポイント安の1216.42と、ともに4日続落。

東証1部の54%が下落し、上昇は39%だった。出来高は14億7322万株、売買代金が1兆5035億円で、ともに今年最低を記録。業種別株価指数(33業種)は、鉄鋼、海運業、銀行業、証券、商品先物取引業が下落した一方、鉱業、卸売業は上昇した。


上海総合指数が大幅安となるなどアジア市場の主要株価は総じて軟調。週末で月末が接近しているため、商いは一段と細った。連日の商品市況高で国内企業の業績悪化懸念は増大。「投資家心理を冷え込ませた」形だ。さらに、欧米の金融システム不安の再燃で、「市場を取り巻く環境は不透明感を増すばかり」という。

ただ、日経平均は7月24日につけた直近高値、1万3603円31銭から900円超下げており、「節目の水準に来ている」ため、下値を切り下げる動きは見られなかった。

国内では政府が総合経済対策に関して、週明けにも最終調整するとしており、「対策の中身を見たいとの動きがある」との指摘も聞かれ、様子見ムードはさらに強まっているようだ。

原油価格は急上昇、ドル安も進むこの時期に株取引の短期差益で儲けようと言う投資家が今株を買い進む気にはならないだろう。3年、5年と同じ株をもつ心算なら今はお買い得には違いないが。

この先どこまで下がるか素人予想では1万2500円レベルまで下げる可能性は十分にある。場合によってはそれ以下ということもないではないが、1万2500円辺りで値を上げて来るだろう。

それでは原油価格は、

21日のニューヨーク商業取引所の原油先物相場は大幅に上昇した。 この日から取引の中心となったテキサス産軽質油(WTI)の10月渡し価格の終値は、前日比5・62ドル高の1バレル=121・18ドルとなった。一時、1バレル=122・04ドルまで上昇し、それぞれ8月4日以来の高値をつけた。

と緊張するグルジア情勢を踏まえ、供給不安に陥る可能性を買って買いが入ったようだ。でも今のこの時期、米ロが事を構えるとは思えない。ロシアもやっと経済に明るい兆しが見えて来たところだし、米国も経済の屋台骨は傾くし、戦力の展開もイラクで精一杯だろう。

そして為替だが、これも、

22日の東京外国為替市場におけるドルの対円相場(気配値)は、手掛かり材料に乏しく、方向感を探りもみ合いとなった。

午後5時現在は1ドル=109円10―13銭と前日(午後5時、108円94―97銭)比16銭のドル高・円安。前日急落したドルは日中、109円近辺で売買が交錯。ファンドによる円売りや、個人投資家のドルの押し目買いが入ったとの観測があった。

前日ドル高騰に調整が入ったことで、市場では次の方向感を見極めようとの動きが強まっている。前日は米国とロシアの対立懸念で商品高・ドル安となったが「商品安を招いていた世界的景気減速の様相は変わらず、原油などの価格が今後どうなるのか見極めにくい」との声が聞かれた。

22日はバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が予定されている。久しぶりの発言で注目が集まるが「米経済や金融不安に言及し、FRBの行ってきた政策の正当化を図る内容だろう」(米系銀行)との見方が出ている。米住宅公社問題については「ミネアポリス連銀総裁が業務継続の必要性を述べていたが、米FRB議長が言及するとFRB全体の見解ともとられかねない」(同)との指摘があった。講演では米住宅公社について述べる可能性は低そうだ。

こんな具合に先行き不透明でもみ合いが続いているようだ。しかし、もう少しグルジア問題が拗れて来るとドルが大幅に下落する可能性がある。

今日のトヨタはもう値を見るのが恐ろしいと言う感じだが、それでも小緩んだ程度で踏み止まっている。そして希望の星、三菱重工だが、これもじわじわと値を下げている。でもこの状況では止むを得ないだろう。何とかまた超優等生として株価を支えて欲しいものだ。

日本ブログ村へ(↓)

https://novel.blogmura.com/novel_long/