日経平均株価は前営業日比127円31銭安の1万3303円60銭、東証株価指数(TOPIX)も同8.58ポイント安の1271.42と、ともに3営業日ぶりに反落した。このところの短期間での上昇を受け、輸出関連株を中心に利益確定売りが広がった。中国株の下落も投資家心理を冷え込ませ、買い注文は手控えられた。

東証1部銘柄の78%が値下がりし、上昇は18%にとどまった。出来高は20億3512万株、売買代金は2兆0799億円。業種別株価指数(33業種)では、鉄鋼、非鉄金属、機械の下落率が大きく、鉱業、空運業、保険業は値上がりした。

平均株価は終日、マイナス圏での値動きだった。夏季休暇の本格化に伴い、市場参加者が減少。加えて、2008年4―6月期の実質GDP(国内総生産)など「重要経済指標の発表待ち」の様相を強め、夏枯れ相場となった。海外株高や円安など外部環境は改善傾向にあるが、企業業績や国内景気の好転を連想させるほどではなく、「買い手掛かり難」の中で、日経平均はじりじりと値を下げた。

とはいえ、日経平均は5日から11日までの1週間で約500円戻しており、市場関係者は「当然の一服」と冷静。戻り相場の主役となってきた自動車や電機など輸出関連株に一服感が出たが、投資家心理に影響を与えやすい銀行株は終始、底堅い値動きで、「先行きを不安視する地合いではない」という。

株価が値を上げれば素早く売って利益を確定し、その後は様子見というパターンか、今日は株価は反落した。この状況では上げれば取り敢えず売りに回って利益確定というのが定石だろう。

それでも1万3300円台を維持しているのだから立派なものだとも言えるかも知れない。この先も1万3千円ラインを巡る攻防が続くだろう。

そして注目の原油価格だが、

11日午前のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続落。朝方はグルジアの南オセチア自治州を巡る同国とロシアの軍事衝突を受けて上昇して始まったが、ドルが対主要通貨で堅調に推移していることを受けて、ドル建て取引が中心の原油取引の割安感が後退、売りを誘っている。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の9月物は一時、5月上旬以来の安値水準となる1バレル112ドル台後半まで下落した。午後零時15分(日本時間12日午前1時15分)現在、WTI9月物は前週末比1.83ドル安の1バレル113.37ドルで推移している。

という具合にかなり下がって来ているのは良い傾向だ。加えて円ドル相場も110円台で推移しているのだから材料は悪くないのだが、それでも下がるというのはやはり上がった分だけでも利益を確定しておきたいという投資家心理だろう。

今日のトヨタは小幅に下げて終わった。ここ数日急激に値を上げていたのだから、利益確定売りのこの状況では仕方ないだろう。 下げ幅が小幅だったのが救いか。そして精鋭三菱重工だが今日はやはり小幅に下げて終わっている。しかし三菱重工も株式を取り巻く環境を考えれば大健闘だろう。

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