来週の東京株式市場は短い夏休みに入り、こう着感が強くなる見通し。7月米雇用統計など重要な米マクロ指標発表が週末に予定されているほか国内企業の4─6月期決算発表も本格化するため、様子見気分が強くなり反騰局面は一時休止になるとみられている。薄商いが続いているため短期筋の仕掛け的な売買に振られやすい状況は続くが、基本的にはレンジ取引になりそうだという。
来週の日経平均株価.N225の予想レンジは、1万3100円─1万3700円。
新規の長期資金が入ってきているとの指摘も一部に出ているが、東証1部売買代金は依然として2兆円付近にとどまっている。米政府系住宅金融機関(GSE)への支援策や米国の空売り規制を機にCTA(商品投資顧問業者)などの短期筋は金融株を中心に買い戻しを入れたが、「多くの海外長期マネーは手の届く範囲内までしか売買していない」という。
投資家が手控え姿勢を続けるのはクレジット問題への不安心理はいったん後退したものの、米実体経済への不安は逆に強まっているためだ。自動車メーカーなど米大手企業の経営不振が深刻化しており雇用や消費面への影響が懸念されている。また米住宅価格の下落が続けば信用不安が再び強まる可能性があることを17日の米株式市場は如実に表した。
来週は第2・四半期米GDP速報値(31日)や7月米雇用統計(1日)など重要指標の発表が相次ぐため見極めたいとの気分が強くなる可能性が大きい。市場では「原油価格の下落が下支えとなるが、米景気への不安が強まるなか狭いレンジ内での推移となりそうだ」との見方が出ている。
25日の東京市場で意外感をもって受け止められたのがファナック(6954.T: 株価, ニュース, レポート)株価。24日に発表した2008年4―6月連結営業利益は前年同期比4.5%増の471億円と堅調だったが、株価は前日比720円(7.15%)安の9350円と大幅安となった。一部の証券アナリストから受注の減速感を指摘する声が出たものの「利益確定売りにしては下げすぎ。ここまで売られるのは需給的な要因があるためではないか」といぶかる声が出た。
信越化学工業(4063.T: 株価, ニュース, レポート)やJSR(4185.T: 株価, ニュース, レポート)など、堅調だがそれほどサプライズといえない決算で大きく株価が上昇したことから、ファナックも事前には比較的堅調な株価を予想する声が多かった。しかし結果が大幅安だったことから、市場では「期待を裏切る結果となった。全体の地合いが悪かったという点を割り引いても、決算に対するマーケットの反応傾向をもう一度確かめる必要が出てきた」との指摘が聞かれた。
来週は30日、31日で決算発表の3割弱が実施される予定であり、見極め気分が強くなる可能性がある。
来週の国内経済指標の発表予定は、29日に6月家計調査、6月失業率、6月小売販売額、30日に6月鉱工業生産速報となっている。海外では米GDPや米雇用統計以外に、29日に5月S&Pケース・シラー米住宅価格指数、8月1日に7月米ISM製造業景気指数と7月米自動車販売台数が発表される予定だ。
原油価格が下げ始めて落ち着きを見せてくれば今度は米国実体経済に対する不安が頭をもたげてくるというどこを向いても不安だらけの経済環境だ。
米国経済に対する不安といわれると米国での販売に相当程度依存している自動車産業などはいけないということになってしまう。主力をトヨタに置いている者には心穏やかならざる予想だが、経済というものは生き物のようなもので元気な時もあれば具合の悪い時もあるのだろうからしかたがないだろう。
来週の予想レンジが、1万3700円から1万3100円となっているが、もう少し低めじゃないだろうか。概ね1万3500円から1万3千円程度で状況によっては1万3千円割れもあるのではないだろうか。
いずれにしても原油価格がこのまま緩やかに下がって1バレル120ドルを切るようになると経済にも少し明るさが差してくるようにも思えるがどうなのだろう。
そう言えば株屋さんから「三菱重工はうまいこと買いましたね。良いものがあったらまた紹介しますのでよろしく」と電話があったが、株屋にすれば売り買いをしてもらわないと儲からないので「売れ、買え」と言うだろう。
でも株式市場も月末は夏休みというので投資家にしても様子見が大勢を占めて動きは小幅になるのだろうからこちらも様子見させてもらうことにしよう。
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来週の日経平均株価.N225の予想レンジは、1万3100円─1万3700円。
新規の長期資金が入ってきているとの指摘も一部に出ているが、東証1部売買代金は依然として2兆円付近にとどまっている。米政府系住宅金融機関(GSE)への支援策や米国の空売り規制を機にCTA(商品投資顧問業者)などの短期筋は金融株を中心に買い戻しを入れたが、「多くの海外長期マネーは手の届く範囲内までしか売買していない」という。
投資家が手控え姿勢を続けるのはクレジット問題への不安心理はいったん後退したものの、米実体経済への不安は逆に強まっているためだ。自動車メーカーなど米大手企業の経営不振が深刻化しており雇用や消費面への影響が懸念されている。また米住宅価格の下落が続けば信用不安が再び強まる可能性があることを17日の米株式市場は如実に表した。
来週は第2・四半期米GDP速報値(31日)や7月米雇用統計(1日)など重要指標の発表が相次ぐため見極めたいとの気分が強くなる可能性が大きい。市場では「原油価格の下落が下支えとなるが、米景気への不安が強まるなか狭いレンジ内での推移となりそうだ」との見方が出ている。
25日の東京市場で意外感をもって受け止められたのがファナック(6954.T: 株価, ニュース, レポート)株価。24日に発表した2008年4―6月連結営業利益は前年同期比4.5%増の471億円と堅調だったが、株価は前日比720円(7.15%)安の9350円と大幅安となった。一部の証券アナリストから受注の減速感を指摘する声が出たものの「利益確定売りにしては下げすぎ。ここまで売られるのは需給的な要因があるためではないか」といぶかる声が出た。
信越化学工業(4063.T: 株価, ニュース, レポート)やJSR(4185.T: 株価, ニュース, レポート)など、堅調だがそれほどサプライズといえない決算で大きく株価が上昇したことから、ファナックも事前には比較的堅調な株価を予想する声が多かった。しかし結果が大幅安だったことから、市場では「期待を裏切る結果となった。全体の地合いが悪かったという点を割り引いても、決算に対するマーケットの反応傾向をもう一度確かめる必要が出てきた」との指摘が聞かれた。
来週は30日、31日で決算発表の3割弱が実施される予定であり、見極め気分が強くなる可能性がある。
来週の国内経済指標の発表予定は、29日に6月家計調査、6月失業率、6月小売販売額、30日に6月鉱工業生産速報となっている。海外では米GDPや米雇用統計以外に、29日に5月S&Pケース・シラー米住宅価格指数、8月1日に7月米ISM製造業景気指数と7月米自動車販売台数が発表される予定だ。
原油価格が下げ始めて落ち着きを見せてくれば今度は米国実体経済に対する不安が頭をもたげてくるというどこを向いても不安だらけの経済環境だ。
米国経済に対する不安といわれると米国での販売に相当程度依存している自動車産業などはいけないということになってしまう。主力をトヨタに置いている者には心穏やかならざる予想だが、経済というものは生き物のようなもので元気な時もあれば具合の悪い時もあるのだろうからしかたがないだろう。
来週の予想レンジが、1万3700円から1万3100円となっているが、もう少し低めじゃないだろうか。概ね1万3500円から1万3千円程度で状況によっては1万3千円割れもあるのではないだろうか。
いずれにしても原油価格がこのまま緩やかに下がって1バレル120ドルを切るようになると経済にも少し明るさが差してくるようにも思えるがどうなのだろう。
そう言えば株屋さんから「三菱重工はうまいこと買いましたね。良いものがあったらまた紹介しますのでよろしく」と電話があったが、株屋にすれば売り買いをしてもらわないと儲からないので「売れ、買え」と言うだろう。
でも株式市場も月末は夏休みというので投資家にしても様子見が大勢を占めて動きは小幅になるのだろうからこちらも様子見させてもらうことにしよう。
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