２５日のニューヨーク商業取引所の原油先物相場は、指標となるテキサス産軽質油（ＷＴＩ）の９月渡し価格が一時、１２２・５０ドルまで下落し、約１か月半ぶりの安値をつけた。終値も、前日比２・２３ドル安の１バレル＝１２３・２６ドルと、１か月半ぶりの安値となった。
この日は、外国為替市場のドル高を受けて、ドル建てで取引される原油先物の割安感が薄れたことから相場は下落した。石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）加盟国の７月の原油生産量が前月より増えるとの見通しが伝えられ、需給の逼迫(ひっぱく)感が後退したことも、売りにつながった。
さすがの原油投機もＯＰＥＣの増産や投機規制に対する主要国の動きを受けて沈静化に向かうのか。投機と言うのだからそう長くも続かないだろうが、ずい分世界経済を振り回したものだ。
今後も原油の需要が落ちることはないだろうからやはり何らかの規制は必要なのだろう。二酸化炭素排出削減とは言ってもやはり化石燃料が当分はエネルギーの主力を占めることは間違いのない事実なのだろうから。
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