午前中は米株急伸から値上がりしたが、午後に米株先物が時間外取引で下げたため欧米株急落への警戒感が高まり、日経平均株価は前日比84円25銭安の1万2803円70銭と3日ぶり反落に転じた。東証株価指数(TOPIX)は同11.22ポイント安の1252.43と反落。

東証1部銘柄の23%が上昇し、下落は70%。出来高は17億9377万株、売買代金は1兆9000億円。

東証の業種別株価指数(33業種)では、銀行業、卸売業、鉄鋼などが下落。食料品、化学、ゴム製品は上昇した。

東京市場は買い優勢で始まったものの、午後にかけて時間外取引での米株先物安を見て値下がりに転じた。3連休前とあって買いが細っていたため、売り物を吸収できなかった。

米金融大手メリルリンチが4―6月期決算で証券化商品の97億4800万ドル(約1兆円)もの評価損を計上したことが、原油相場下落で高まりかけた投資家の買い意欲を減殺した。

世界的な関心の的は18日の米シティグループの決算発表。メリルリンチの巨額損失を機に、シティのサブプライム関連損失がさらに拡大するとの見方が広がっている。

個別金融機関の資本増強問題が片付かないうちは、米国株が値上がりしても一過性に終わりかねず、「日本株を本格的には買えない」ようだ。

反発の後の素早い利益食いに沈んだ株式市場だった。いずれにしても米国株式の動向を見ないと動けない状況は変わらないようだ。

原油が下げているのは好材料だろうが米国の大手金融機関の決算を見ないと不安が解消されないのか後半買いが伸び悩んだようだ。原油が下げて米国株式が反発してドル高傾向が顕著になるという高環境はなかなか望めないだろう。

今日は前半伸びたトヨタが結局下げて終わった。自動車・輸出産業はかなりの逆風のようだ。三菱重工は今日も小幅ながら堅く株価を上げている。先行き不安な時は手堅い会社が好まれるのだろうか。

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