外部環境の持ち直しで買い安心感が広がり、日経平均株価は前日比127円15銭高の1万2887円95銭と続伸。東証株価指数(TOPIX)は同14.37ポイント高の1263.65と5日ぶり反発。東証1部銘柄の72%が上昇し、下落は21%だった。出来高は16億8417万株、売買代金は1兆8605億円と低調。

業種別株価指数(全33業種)は証券、商品先物取引業、その他金融業、空運業の上昇が目立った一方、石油・石炭製品、鉱業、電気・ガス業は下落した。

海外株高や原油先物相場の大幅下落で冷え込んでいた市場心理がいったん和らぎ、金融株など幅広い銘柄が買い戻された。いよいよ本格化する欧米金融機関の決算発表などを前に様子見ムードが強く、さらに円高・ドル安に振れたことから上値は限られたが、「徐々に視界が開けてきた」と底入れも意識され始めた。

金融株が主導した前日の米国株高に関し、市場では米当局が打ち出した空売り規制の効果が指摘されている。これが、原油高の一因となっている地政学的リスクや、低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローン問題でも「米政府が懸念払しょくへ必要な策を講じるだろう」との期待にもつながり、過度の警戒感が後退したようだ。

原油価格の下落と米国株式の上昇で久しぶりに3桁の反発をした株式市場だ。しかし、その分円高が進んだことが1万3千円台回復に足枷となったか。これで株価が持ち直すかどうかはまだ不確定なところもあるが、概ね投資家の心理としては一息と言うところだろう。

この先もまだまだ不確定な状況が続くのだろうが、このところの株安は投資家の心理的なものが大きく影響していたのだろうからこの辺で底入れ感が出れば持ち直してくるのだろう。出来ることならもう少し原油価格が落ち込んで1バレル120ドル程度まで下がってくれると面白くなるのだが。

今日はトヨタがやや株価を持ち直した。業績見直しを進めようとするトヨタだが、今後はハイブリッド車の商品化に拍車がかかるだろう。トヨタのハイブリッド展開は大型高級車中心に進められて来たが今後はプリウスよりもワンランク車格が下の小型・低価格のハイブリッド車開発は必須になるだろう。

三菱重工は今日は大きく株価を上げた。この環境不況の中にあって優等生的な企業となっている。こちらも心理的には三菱重工に頼りきりの状態だ。

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