日経平均株価は前日比15円08銭高の1万3067円21銭、東証株価指数(TOPIX)は同5.23ポイント高の1290.76と、ともに小幅続伸した。米国株安など環境悪化を受けて安寄りした後、株価指数先物への買い戻しに先導され切り返した。銀行や不動産など内需関連株が相場の下支え役となった。

東証1部銘柄の47%が値上がりし、下落は45%だった。出来高は20億1354万株、売買代金は2兆0938億円。業種別株価指数(33業種)では不動産業、銀行業、鉄鋼の上昇が目立ち、鉱業、卸売業、その他製品は値下がりした。

平均株価は前日の終値を挟み上下ともに100円程度の値動きで、方向感のつかみにくい展開だった。一時120円強値下がりした後に切り返し、地合い自体は悪くない。

しかし、「積極的に上値を買える材料がない」ため、買い戻しが一巡すると勢いは鈍る。銀行株の底堅さからオイルマネーの買い観測も浮上したが、全般への波及効果は限られ、相場基調の明確な変化は感じられなかった。

米国では10日にバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長とポールソン財務長官の議会証言が予定され、来週には米金融機関の4―6月期決算発表が控えている。原油や為替相場、世界経済の先行きに対する警戒感も根強く、「投資家が積極的には動けない環境」に陥っている。

日経平均は6月6日の直近高値から約1500円下落し「テクニカル指標では買いゾーン」というが、山積する不透明要因が払しょくされない限り、本格反騰局面入りは期待しにくい。

小反発と言ってもこんな状態ではほとんど値動きがないのと一緒だろう。状況的には買い時だろうけどこんな時に大きく買い進む勇気のある投資家もあまりいないだろう。長い目で見れば儲かるかも知れないが儲けが出るまでどのくらいかかるか分からないだろうから。

原油が大幅に下がれば状況は好転するのだろうが、今のところはそんなに下がりそうにもない。投機筋を抑える者もその方法もない。昨日から1バレル10ドルほど下がったようだがその後は横這いが続いているようだ。原油が100ドルから120ドルくらいに下がれば株価も上昇するのだろうが。

今日はトヨタが底堅く値を上げた。結構なことだ。しかし、三菱重工は小緩んで値を下げている。10円下げているから小緩んででもないのかも知れない。株はいろいろ独特の用語を使うことが多いので意味を取るのに苦労する時がある。

日本ブログ村へ(↓)

https://novel.blogmura.com/novel_long/