日経平均株価は前日比176円83銭安の1万3286円37銭と43年ぶりの10営業日続落、東証株価指数(TOPIX)も同18.92ポイント安の1301.15と6営業日続落。先行き景気の不透明感が強く、押し目買い意欲は乏しかった。日経平均の10日続落は1965年以来となる。

東証1部上場銘柄の86%が下落し、上昇は11%だった。出来高は20億1223万株、売買代金は2兆3764億円。東証の業種別株価指数は33業種中30業種が下落し、その他金融業、保険業、海運業、繊維製品、機械などの下げが目立った。医薬品は上昇。

米株の上昇や、前日までの下落を受けた反発期待から、朝方は小高く始まったが、外部環境が厳しさを増す中で買いは続かず、じり安となった。後場に入ると先物の買い戻しで下げ幅を縮小する場面もあったが、為替がやや円高に振れたことなどから再び売り優勢となり、日経平均の下げ幅は一時200円を超えた。

原油高などのインフレ圧力に加え、金融不安再燃の懸念も強まるなど、外部環境面の厳しさは増している。買い手掛かりが見当たらない中で、個人投資家による環境関連の中小型株物色などの動きが見られていたが、「きょうは東証の中・小型株指数も大きく下げており、追証発生不安も出やすくなっている」
という。

日経平均は43年ぶりの10日続落となったが、「下落幅はさほど大きくなく、反発力にはあまり期待できない」との指摘もある。今夜以降も米雇用統計や欧州中央銀行(ECB)理事会などを控えている上、7月中旬以降は欧米金融機関の4―6月決算発表も相次ぐため、しばらくは軟調な地合いが続きそうだ。

10日続落と言うのは43年ぶりというが、株がそんなに下がり続けるのは珍しいのだろうか。ドンと下がれば買い得感から買いが入るのだろうが、じわじわと気がつけば結局下がって負けていたという感覚では買いを入れる機会を掴みかねるのだろう。

確かに内外の状況は買いを誘発するような状況ではないようだ。このままどこまで下がるか見るしかないのだろう。1万3千円を割り込めばさすがに買い得感に目覚めるのだろうが、その辺まで下がらないとだめかも知れない。

今日のトヨタは遂に5千円の大台を割り込んだ。米国での販売が21%も減少しているなど良い話題がないのも影響しているのだろう。そしてこの時期、健康優良児だった三菱重工も遂に5百円のラインを割り込んでしまった。これは企業活動というよりも環境による下落だろう。

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