円相場やアジア主要株価指数の落ち着きを受けて買い安心感が広がり、日経平均株価は前日比104円45銭高の1万4452円82銭と反発。東証株価指数(TOPIX)は同7.66ポイント高の1409.64と小幅ながら4日続伸した。

出来高は18億4666万株、売買代金は1兆9890億円と低調で、市場が目安とする20億株、2兆5000億円を下回った。

東証1部の上昇銘柄は52%、下落は39%。全33業種別の株価指数は、水産・農林業、ガラス・土石製品、海運業などの上昇が目立った半面、保険業、証券、商品先物取引業、鉄鋼などが下落した。

米国の景気後退懸念が強まる中でも円相場が安定していたことから、日経平均はしっかりした動きとなった。前日終値を下回って寄り付いた上海総合指数が切り返すなど、アジア主要株価指数も堅調。

さらに、先行き不透明感の強まる米国や、いつまで高値が続くか分からない商品には資金を振り向けづらくなっているため、「景気の振れが他国と比較して小さいとみられる日本の株式が消去法として選好されるのではないか」という期待も、相場の支えになったようだ。

18日の取引では、インデックス買いも見られたようだが、あくまでも買い戻し中心で、「相場全体をけん引するような銘柄は見当たらなかった」という。

薄商いの中、上げ幅は拡大したが、景気動向が依然として見極めづらいだけに、買いが一巡してしまうと、すぐ売りに押される状態は変わっていない。出来高、売買代金も低水準にとどまっており、しばらくは外部環境をにらみつつ、方向感のない相場展開が続きそうだ。

株価はそこそこ上がるがやはり薄氷を踏む重いという感が否めない。値踏みが低い日本株は比較的安定した商品というところか。

しかしこの先も流動的な状況が続くことから株価も小刻みに上下するのだろう。あまり大きく上昇するような状況ではないだろう。

こんな状況では短期的には小刻みに利益を確定していく方が効果的かも知れないが、そうした動きが株価を左右することも否定出来ないだろう。

今日はトヨタは底堅く値を上げた。三菱重工も小幅ながら株価を上げている。MRJの先行きも明るいようでこれも結構なことだ。

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