日経平均株価は前日比148円32銭高の1万4489円44銭、東証株価指数(TOPIX)は同3.66ポイント高の1428.11と、ともに反発した。円安など相場環境の好転が支援要因となり、主力大型株中心に買われた。買い一巡後は頭を抑えられたが、終日プラス圏で推移する堅調な値動きだった。

東証1部銘柄の33%が上昇したが、中小型株への売りが目立ったため値下がりは61%に達した。出来高は23億6952万株、売買代金が2兆5115億円。業種別株価指数(33業種)では、石油・石炭製品、鉱業、鉄鋼が上昇し、保険業、水産・農林業、食料品が下落した。

日経平均株価は年初来高値(1万4691円41銭)にあと90円余りまで迫る場面があったが、買い一巡後は押し戻され「高値トライは持ち越し」となった。

5日の米国株が急反発し、下値不安感が後退。為替相場も1ドル=106円台の円安・ドル高で、「企業業績の上方修正期待が高まった」。外国人の買い意欲の強さなど好需給にも変化はなく、日経平均は取引開始直後、一気に高値をうかがった。

しかし、買い戻しが一巡した後は失速。取引時間中に5カ月ぶりに上回った1万4500円台も維持できず、やや尻すぼみの感は否めなかった。米国の5月米雇用統計発表を控え、「景気動向の確認が必要」との見方から、積極的な買いが手控えられた。

来週は6月きり先物・オプション取引の特別清算指数(SQ)算出日を迎える。その後は、米投資銀行の3―5月期決算発表も予定されるなど重要イベントが目白押し。米株高や円安といった一時的な環境好転だけでは、「高値トライには力不足」だったようだ。

ドル高とそれに引きずられた米国株高で日本の株式市場も持ち直して値を伸ばした。大台の1万4500円にはやや届かなかったようだが14,489円とそこそこのレベルで週末を迎えた。

大台への挑戦は来週への持越しということのようだが特に好材料があるわけではない状況は変わらず、またその日の環境と経済動向で小刻みな上下を繰り返すのだろう。

今日のトヨタは変わらず、三菱重工は値を下げた。これは大幅に値を上げたための利益確定売りに足を引っ張られたせいだろう。しかし環境事業は評価が高いのでこれから先も有望だろう。

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