日経平均は反落。99.78円安の14335.79円(出来高概算11億9000万株)で前場の取引を終えている。海外金融機関で一段の資本増強が必要など信用不安が燻っている中、利食い優勢の相場展開となっている。地銀の一角はしっかりながらメガバンクが総じて軟調な展開となっているほか、証券、保険なども冴えない展開。

また、原油相場の下落による石油株や商社株といったエネルギー関連が引き続き利食い優勢の展開をみせている。やや買い疲れ感の出てきている環境関連も直近急騰していた電池関連の一角には利食いの流れが目立っている。

ただ、環境関連への物色意欲は根強く、出遅れ感のある銘柄への循環物色が続き、食料問題から農業関連の一角や材料色の強い水産関連などを手掛ける動きもみられている。そのほか、ソフトバンクが米アップルの「iフォン」を年内に国内発売すると伝えられたことを受けて、ソフトバンクのほか、関連銘柄の一角に値幅取り狙いの資金が向かっていた。

ただ、全体としては膠着感の強い相場展開であり、先物市場での大口売買などで振らされるものの、狭いレンジ取引であり、方向感が掴みづらい状況である。東証1部の騰落銘柄は、値上がり745に対して値下がり814、変わらず151と、値下がり数が若干上回っている。

環境関連が全体的に利食い優勢となるものの、これまでの上昇ピッチの早さから見れば想定内の調整であり、調整幅はそれ程大きくなく売り込みづらい反面、押し目買い意欲は強そうである。直近急騰の電池関連の一角は利食いに押されるものの、他の出遅れ銘柄への物色がみられているほか、仕手系色が強い面はあるものの、食料問題から農業、水産関連への物色もみられており、基本テーマは環境となろう。

本日のところは三菱重、日製鋼などが一服をみせていることで主力主導にはなり難いが、下値の堅さが意識されてくるようだと物色資金が向かう可能性はありそうだ。主力処が一服の間は値動きの良い材料色の強い銘柄や出遅れ感の強い環境関連となろうが、主力の動向は注視しながらとなる。

好材料のない中忙しく株価が動く。少しでも利益を確定しようとする投資家が多いのだろう。こんな時は伸び切ったところで売り下がり切ったところで買いを入れる先を見る目が要求されそれが優れた者が利益を上げるのだろう。

この先も上げるか下げるかどこが転換点か市場の動向は読み難い。うまいこと読まないと利益を掴み損ねる。

その観点から言えば三菱重工はそろそろ売り時か。トヨタはやっと買値を持ち直した。この先の相場もなかなか目が離せず面白そうだ。

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