過熱感の後退や円高の一服を背景に、後場にかけて指数先物主導で買い戻され、日経平均株価は前日比52円16銭高の1万3978円46銭、東証株価指数(TOPIX)は同9.58ポイント高の1379.67と、ともに3日ぶり小反発。

東証1部上場銘柄の55%が上昇し、下落は37%。出来高は23億2225万株、売買代金は2兆4939億円。東証の業種別株価指数(全33業種)では、証券業、その他金融業、卸売業、石油・石炭製品などの上昇が目立った一方、空運業、保険業などは下落した。

平均株価は3日続落で支持線として意識されている25日線を割り込み、前引けは164.03円安の13762.27円(出来高概算9億8000万株)で取引を終えている。原油価格の高騰が続いており、米経済に与える影響が警戒されているほか、信用不安が再燃してきていること、為替相場では1ドル102円台に入る円高基調が嫌気された。

寄り付き段階で25日線を下回った日経平均は、その後も戻りの鈍さが嫌気されてじりじりと下げ幅を広げており、前場半ばには一時13658.02円まで下げる場面も。ただ、狼狽売りとした流れにもならず、買い戻しなどの流れも出てきており、前引けにかけては25日線レベルに近づいている。

セクターでは原油高騰を背景に石油石炭が堅調なほか、買い戻しとみられる流れからノンバンクの強い動きが目立つ。反面、データねつ造報道が嫌気されたJFEの大幅下落影響から鉄鋼の下げがきつく、信用不安の再燃から保険なども弱い。

また、為替相場の円高基調から輸出関連なども軟調。全体の軟調地合いを受けて、原油高にもかかわらず先駆していた商社なども利食いに押されている。東証1部の騰落銘柄は値上がり499に対して値下がり1110、変わらず104と、値下がり数は全体の6割を占めている。

日経平均は25日線を下回っているが、大きく下振れする流れにもならず、タイミングとしては一旦は押し目買い姿勢を強めるところであるようだ。本日設定の野村のファンドの資金流入も聞かれているため、一段の下振れはなさそうである。

先物市場で売り仕掛け的な流れが強まるようならば、その後のカバーを意識した買いも一考であろう。先駆していた銘柄などは利益確定に押される可能性はあるが、信用需給妙味の大きい銘柄などは反対に買い戻し意欲につながることも考えられ、材料株中心とはなろうが短期的にショートが溜まった銘柄なども下値の堅さが意識されるようなら、早い段階で買戻しの流れが強まりそうである。

かなり値を下げた株式市場は午後には買戻しが入って値を上げ最終的には52円ばかり反発して終わったようだ。原油高に歯止めがかからず米国市場不安が重く圧し掛かる。少しでも利益を得られるなら短いスパンでの売り買いを繰り返そうと思うのも自然かも知れない。

また明日の動きがどうなるか興味深いところだがどうなるだろう。買いに走るか売りに走るかここはかなり考えどころだろう。1万4千円台を確保して今週を終わるか、それとも下落して1万4千円台を割り込んで終わるか。何となくもみ合った末に小幅に下げそうな気がするが。

今日はまたトヨタが軟調でこのところ数日で300円くらいも下げている。逆に三菱重工は大幅高値で5百円台を大きく超えた。三菱重工頑張れ。

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