アジア株の下落や円高などを受けて売り優勢となり、日経平均株価は前日比287円92銭安の1万3655円34銭、東証株価指数(TOPIX)も同31.19ポイント安の1341.76とともに大幅続落した。週末で、決算発表も続く中、買い見送りムードは強く、先物主導で値を下げる展開となった。

東証1部銘柄の81%が下落し、上昇は14%にとどまった。出来高は20億0629万株、売買代金は2兆4803億円。東証の業種別株価指数は33業種すべてが下落し、不動産業、その他金融、精密機器、輸送用機器、ゴム製品、繊維製品などの下げが目立った。

過熱感から上げが一服した前日の地合いを引き継ぎ、終日軟調な展開となった。前日の米国株が反発したほか、5月きりオプションの特別清算指数(SQ)算出に伴うプログラム売買も買い越し観測となったため、朝方に小安く始まった後、プラス圏を回復する場面もあった。

ただ、その後は買いが手控えられ、東京市場に遅れて始まったアジア主要市場も軒並み安となったため、前場終盤からは指数先物の下げに引きずられる形でじり安推移をたどった。

市場では、「前場中盤以降、複数の通貨との比較によるドルの相対的な価格が下落し、株売りにつながった」との指摘も聞かれた。前日に発表されたトヨタの今期大幅減益予想の背景にも為替差損があるだけに、為替動向には敏感だったようだ。

来週発表される1―3月期の日本の国内総生産(GDP)速報は、実質年率2.9%増と高い伸びが市場で予想されているが、「新興国向けを中心とした輸出増がけん引しており、為替が円高に振れれば伸びは鈍る構造」。

今週初めまでの上昇で日経平均のレンジは一段切り上がった形だが、上値を追う材料は乏しく、来週も値固めが続きそうだ。

堅いと言ってみるとがくんと下げる。何ともこれといった決定打のない先の見え難い状況だと市場予想も大変だろう。週明けは1万4千円台は堅いと言っていたので1万3500円付近まで下げるとは予想しなかったんじゃないだろうか。

トヨタが30%近い減収予想を立てたのも為替差損のようだがドルが下がったことに嫌気を差したのだろうか。でもこれが相場で予想出来るなら誰も損はしないだろう。

今日はまたトヨタも三菱重工も値を下げた。しかしトヨタは厳しい減収予想を立てたことが好感したのか自社株買いで売り気配を鈍らせたのか後場でやや持ち直したようだ。

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