日経平均は下落。123.54円安の13978.94円(出来高概算8億6000万株)と14000円を割り込んで前場の取引を終えている。

7日のNY市場では金融セクター中心にほぼ全面安商状となり、シカゴ先物も14000円を下回っていた流れを引き継ぎ、銀行、不動産、証券などを中心に利食い優勢の展開となった。

ただ、大きく下振れする流れにもならず、寄り付き直後に13960.46円まで下げた後は、14000円を若干下回る水準での膠着相場が続いている。先物市場でも明日のオプションSQを控えていることもあり、寄り付き後30分間で付けた価格帯(13960-14030円)の範囲内での膠着が続いている。

そのため物色は個別材料株へシフトしており、中国向けコメ輸出の全面解禁で最終合意したと伝えられ、農業関連の一角に短期資金が向かっているほか、ネット関連など新興市場の中小型株を物色する流れも目立っている。

東証1部の騰落銘柄は値上がり804に対して値下がり755、変わらず156と値上がりが若干上回っているが、規模別指数では大型株指数の下げが目立っており、トヨタ、ホンダなど国際優良株やKDDI、ソフトバンクなど通信の一角、三菱地所、住友不など不動産の主力処が指数を押し下げている。

先物市場は売りが先行したものの下へ仕掛ける動きもみられず、14000円を挟んだ膠着が続いており、後場も大きな動きは期待しづらい。仕掛け的な動きが出るとなると、その後はカバーで昨日のように戻す動きにつながりそうである。

また、膠着感が強いものの、値上がり数が上回っている状況であり、決算評価の流れも散見されているため、市場のムードは悪くなさそうである。指数の弱含みから現物への売りにつながる動きにもならず、下げているところは主力処であり、短期資金中心で材料株などに向かっていることからも、個人のセンチメントの悪化もなさそうだ。

ただ、参加しづらい状況には変わらず、短期的な値幅取り狙いでの商いが中心となると、動きの鈍くなったところから資金は逃げ、値動きの良い銘柄に集中しやすいため、フットワークが要求される。

ここしばらく上げ調子が続いたのでそろそろ下げるかと思ったら米国市場の下落に合わせるように今日は1万4千円台を割り込んだ。しかしこの辺の下げは織り込み済みのことだから1万4千円を挟んでこう着状態が続いたようだ。

特に大きく割り込む要素もないし、また特に大きく値を上げる要素もない。外的要因で上下するこのところの株式市場特有の動きのようだ。

今日はトヨタも三菱重工も小緩んだ。トヨタは小緩んだというよりもかなり値を下げているかも知れない。このところ急激に上げてきたのでこの辺で利食い売りでも入ったんだろう。これも止むを得ないことかも知れない。

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