25日後場の東京株式市場では、一段高。平均株価は前日比322円60銭高の1万3863円47銭と大幅反発した。

円安や海外株高を受けて指数先物に断続的な買いが入り、日経平均株価は前日比322円60銭高の1万3863円47銭、東証株価指数(TOPIX)は同32.34ポイント高の1339.91と、ともに急反発した。相場環境の落ち着きを背景に売り注文が減少しする中、終日高値圏での推移だった。

昼の立ち会い外バスケット取引で「金額は大きく、やや売り越し」だったことで、後場寄りはさえない展開だったが、後場の債券市場で債券先物6月物が前日比2円超下落し、東証は一時取引を停止する「サーキットブレーカー」を発動。午後1時13分からの売買再開後も、「投げが投げを呼ぶ展開」となり、債先売りが止まらず、一時2円50銭安まで下落。

「債券先物価格の急落に伴う株先への買い戻しの動き」(準大手証券)が指摘され、平均株価は一時345円高まで上げ幅を拡大した。

午後1時半には新日鉄 <5401> が09年3月期連結営業35.8%減益予想を発表したことで高炉4社が一時売られ、上値の重しとして意識されたが、その後切り返しに転じたことで、平均株価は高値圏を維持した。

市場からは、「前日のウォールストリート・ジャーナルで米金利0.25%引き下げで打ち止めと報じられ、朝方の3月全国消費者物価指数(生鮮食品除く)も前年同月比1.2%上昇と高かったことで、過剰な債先買い・株先売りポジションが巻き戻しに動いた。

このまま債券価格の下落が続くとは言い切れないが、信用収縮懸念による過剰な質への逃避がはがれ始めていることは確かで、株価は来週も強含みで推移すると見ている」との声が聞かれた。東証1部の騰落銘柄数は値上がり1388、値下がり250。出来高は18億4510万株。売買代金は2兆4481億円。東京外国為替市場では、1ドル=104円台前半(24日終値は1ドル=103円69銭)で取引されている。

ドル高と海外市場の堅調な推移を受けて国内の株価も急上昇した。しかしさほど状況が変化しているとも思えないが株価が上がるのは投資家の心の動きだろうか。

円高が一段落したのでそれが好感されて輸出関連企業株が盛り返した。トヨタは大幅に値を上げている。結構なことだが三菱重工は値を下げてしまった。どうもなかなか上手くいかないものだ。

日本ブログ村へ(↓)

https://novel.blogmura.com/novel_long/