24日の日経平均株価は小幅反落。朝方は米国株高を好感する一方、米モノライン大手アムバックの損失計上が警戒視されたほか、米時間外取引でアップルが軟調推移したこともあり、小高くスタートした後は下げに転じた。

ただ、13500円を割り込む水準ではこの日も押し目買いに支えられた。底堅さを確認する一方、国内主要企業の決算発表が本格化し、取引時間中に決算発表を行った企業の株価が、その後に軟調推移を辿ったことから上値追いにも慎重なムードが強まり、大引けにかけては次第に方向感の乏しい展開となった。

大引け概算の日経平均株価は前日比38.29円安の13540.87円。東証1部市場の売買高は1578.67百万株、売買代金は1兆9395.47億円。騰落銘柄数は値上がり518、値下がり1068、変わらず128。業種別は33業種中、値上がり6業種、値下がり27業種。海運業、パルプ・紙などが小幅上昇した一方、石油・石炭が下落したほか、鉄鋼、非鉄金属、不動産業、銀行業などが小幅に下落。

東証1部の騰落銘柄は、朝方こそ値下がりが全体の6割程度を占めていたが、前引けにかけての切り返しによって値上がり728に対して値下がり785、変わらず188と拮抗状態に。

規模別株価指数は、先物のショートカバーの影響が大きく、インデックス買いから大型株指数の強い動きが目立っている。セクターではバルチック指数の連騰、中国株の上昇も安心感につながり、海運株が強い動きをみせる反面、昨日強い動きがみられていた石油・石炭、鉱業など資源系関連の一角は利食いに押されている。

日経平均は前場半ば辺りから切り返しをみせており、上海株の上昇が刺激材料になっている。先物市場では売り仕掛け的な動きをみせていたが13500円割れで底堅さが意識されていただけに、インパクトが大きかったようである。

ただ、上海の支援材料も寄り付きレベルを回復するのが一杯であり、ショートカバーが一巡しているとなると再び膠着感を強めてしまう可能性はある。また、朝の外資系経由の注文動向は買い越し数が昨年9月末以来の高水準であったが、その多くがボッシュの影響とみられており、上値追いはしづらい状況には変わりないようである。

大きな上げ下げの要因も見当たらず、当面、日経平均は1万3500円を基準とした攻防が続きそうだ。上海株の上昇では日経平均を持ち上げるだけの力量はなくやはり米国とドルの安定が頼みの綱か。

我が国の経済活動もやや鈍化の傾向があることも先行き不透明感を増す要因になっているのかも知れない。いずれにしてもドルが安定し、石油価格、穀物価格の上昇が止まって安定すれば経済は上向きになるかもしれないがこれは難しいだろう。

今日のトヨタは小幅に下げた。一方三菱重工は値動きなしと言う状況だった。明日辺りは2日間もみ合った市場に対する投資家の心理が動いてもう少し大きく値が動くかも知れない。

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