日経平均は6営業日ぶり反落。153.74円安の13542.81円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えている。日経平均は直近で800円近く値を上げていたほか、テクニカル面では一目均衡表の雲上限を捉えていたこともあり、目先的な調整をみせている。

週明けのNY市場が小動きであったこと、米テキサス・インスルツメンツが時間外で弱い動きをみせていたなど、手掛かり材料に欠けることも利食いにつながったようである。

バンク・オブ・アメリカなど金融大手の決算については織り込み済みながら、これまでのように決算後に強い動きをみせられなかったことで、メガバンクなどの利益確定の流れにつながってしまっている。ただ、これまで同様、ボリュームに欠ける相場が続いており、売り一巡後は狭いレンジ取引が続いている。

上海が弱いスタートとなったものの下へ仕掛ける動きもみられず、225先物は9:10の13550円が安値、9:47の13610円が高値となり、その後は60円と狭い値動きの範囲内でのもみ合いが続いている。

そのため物色が材料系銘柄に向かっており、鳥インフルエンザ関連としてダイワボウ、日油、シキボウなどが手掛けられているほか、海運セクターに対してのポジティブな見解もあって明治海、第一船など中堅処の一角がしっかり。

そのほか、新興市場のネット関連の一角などが個別に物色されている。東証1部の騰落銘柄は値上がり506に対して値下がり1061、変わらず142と値下がりが全体の6割を占めている。規模別株価指数では昨日の反対の動きとなり、大型株指数の下げが目立つ。 

一目均衡表の雲上限に上値を抑えられる格好となったが、多くの投資家は一気に上放れするとはみておらず、失望にはつながっていない。また、昨日は主力大型株主導で上昇したが買い一巡後は膠着となり、物色は材料株へ向かっていた。

本日は主力大型株主導で下げているが、売り一巡後は膠着で物色は材料株と、指数の位置は違うとしても材料株物色の流れは変わっておらず、短期資金の値幅取り中心である。

前場段階の出来高は7億株台と依然としてボリュームに欠ける展開であり、後場も材料株中心となりそうだ。ただ、指数が弱含みの中で物色されている点では、投資家の物色意欲は回復傾向にあると考えられる。

大引け概算の日経平均株価は前日比148.73円安の13547.82円。東証1部市場の売買高は1578.42百万株、売買代金は1兆9181.31億円。騰落銘柄数は値上がり516、値下がり1081、変わらず122。業種別は33業種中、値上がり4業種、値下がり29業種。食料品、電気・ガスなどが小幅上昇。一方、不動産業、銀行業、電気機器、輸送用機器などは下落。

そろそろ下げるころだと思っているとやはり下がる。特段の要因がないことから上げれば利食い売りが入るのは当然のことかも知れない。しっかり抱えていてもこの先どうなるか分からないのならほどほどの利益でも確定しておこうと言うのが人の思惑なのだろう。

今日はトヨタが下げた。どうも輸出産業は米国の影響を実際以上に受けやすい。また三菱重工も下げてしまった。これも利益確定売りが入ったせいかも知れない。

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