日経平均は反発。125.49円高の13043.00円(出来高概算7億6000万株)と13000円を回復して前場の取引を終えている。

前日下落の反動もあって小幅上昇して始まった日経平均は、その後膠着感を強めていたものの、前場半ば辺りからじりじりと上げ幅を広げる展開をみせている。

セクターでは鉄鋼の強い動きが目立っており、鉄鋼大手が原燃料高を背景に2ケタ減益になる公算が大きいと伝えられているが、これが悪材料出尽くしにもつながったようである。

そのほか原油相場など資源価格上昇を背景に石油・石炭、証券なども堅調。また、ファンドの買い戻しとみられる流れから不動産、証券などが堅調に推移しており、銀行も前場半ば辺りから強い値動きをみせてきている。

東証1部の騰落銘柄は値上がり931に対して値下がり625、変わらず148と、前引けにかけての上げ幅拡大によって値上がり数が上回っている。ただ、規模別株価指数は大型株指数の上昇が目立っており、主力株が指数をけん引する格好である。出来高は7億6000万株と依然低水準。

朝方こそ膠着感を強めていたが、次第にリバウンド基調を強めてきている。先物市場では500枚単位の大口売りが出ていたが下値の堅さからショートカバーにつながったとみられる。

参加者が限られる中、インデックス買いにより上げ幅を広げている面もありそうだ。朝の外資系動向は大幅売り越しながら、バスケットは買い越しとの観測も出ており、下は売り込みづらい。

また、昨日の公的年金による資源関連株の組み入れ方針や、本日は中東マネーを意識した海外投資家の課税見直しが伝えられていることも下値の堅さにつながっている。

また、久しぶりに鉄鋼セクターが強い動きをみせており、短期筋にとっても参加しやすい状況であろう。JFEは25日線をサポートに直近戻り高値を突破し、新日鉄は25日線をサポートとしてリバウンドをみせてきている。これらのトレンドが壊れないようならば、後場も強含みの展開が持続しそうである。

ただ、依然としてボリュームに欠ける相場展開であるため、大引けにかけてのポジション調整の流れには注意したいところ。

急落の後、反発はこのところの決まりきったパターンだ。予想は今後1万3500円台を狙って力強い値動きと言うがどうなのだろう。どうも強含みで挙げる要素がないような気がするが。

すると短期スパンの投資家による幅の短い売り買いでやはり上下を繰り返すのだろう。今日はトヨタも三菱重工も小じっかりというところか。どちらも小幅に上げた。

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