11日後場の東京株式市場では、全面高商状。平均株価は前日比378円43銭高の1万3323円73銭と4日ぶりに大幅反発した。

「前場からCTA(商品投資顧問業者)の債先売り・株先買いが4000億円規模で入った」との観測が聞かれ、上値を追った前場の流れを引き継ぎ、後場寄りも買い優勢。

先物へのショートカバー(売り方の買い戻し)や海外資金流入も観測され、上げ基調を強める展開。前引け後に08年3月期連結利益推定値を下方修正したみずほ <8411> が後場に入り上伸したうえ、上海、香港などアジア株やGLOBEX(シカゴ先物取引システム)の米株価指数先物など海外株が堅調に推移したことも市場心理の好転につながり、戻り売りをこなしながら平均株価は高値圏を維持した。

「G7(主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議)で何かしらのポジティブ発言が出るのでは」との期待感も後押しした格好だが、「現実的には何も出ないだろう」との見方が多い。東証業種別では全33業種が上昇し、値上がり銘柄数は全体の87%強に達した。なお、オプション4月物SQ(特別清算指数)確定値は1万3129円58銭だった。

市場からは、「きょうは大幅反発となったが、一段の上値は追いづらい。G7で好材料が出なければきょうの上昇分はすぐに吐き出す格好となりそうだ。

来週前半はSQ値1万3129円を維持できるかが焦点。ただ、国内に材料が乏しい一方で、米国では経済指標や企業決算などイベントが目白押しであり、米国株や為替、商品市況など外部要因をにらみながらの展開となりそうだ」との声が聞かれた。

東証1部の騰落銘柄数は値上がり1513、値下がり146。出来高は20億2875万株(うちSQ概算分2億6100万株)。売買代金は2兆5433億円(同4117億円)。東京外国為替市場では、1ドル=102円前後(10日終値は1ドル=101円03銭)で取引されている。

1万3千円を切ればやはり買いが入って大幅に値をあげる。下げるだけ下げて買いが入って値を上げるという展開がこのところ定着しているようだ。今日は大幅に上げた。

しかしあくまでも短期の利食いを狙った買いで好材料が見当たらないのでそこそこ上げればまたすぐに利食い売りが入って値を下げるだろう。 どうも株式は投資家の心理で動いているようだ。

今日はさすがにトヨタも上げたがまだまだ上げてもらわないと引き合わない。しかし当分は期待薄のようだ。また三菱重工は地味だが堅実に値を上げている。じっくり持っていて損のない銘柄かも知れない。

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