31日後場の東京株式市場では、下げが加速。平均株価は前週末比294円93銭安の1万2525円54銭と大幅反落した。上海や香港などアジア株が軒並み下落する中、先物市場で断続的な大口売りに下げ幅を拡大。

寄り前にはドレッシング買い期待もあったが、はしごを外された格好となり、失望感から売り圧力が強まって平均株価は一時389円安まで売られる場面があった。

その後は買い戻しなどで下げ渋ったものの、戻りは限定された。3月期末が意識される中、あすに日銀短観を控え、見送りムードも強く、出来高、売買代金は盛り上がりに欠けた。

 市場からは、「先物への仕掛け売りで押された格好。一部の大口プレーヤーによる売りがうわさされ、警戒感を強めた。

前週末28日にスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がモノライン大手FGICの財務力格付けを『BB』に6ノッチ引き下げたことも不安感をあおっている。

日本株の上値は追いづらく、先行きは昨年来安値近辺まで弱含む可能性があると見ている」との声が聞かれた。

東証1部の騰落銘柄数は値上がり305、値下がり1359。出来高は18億3936万株。売買代金は2兆1371億円。東京外国為替市場では、1ドル=99円台後半(28日終値は1ドル=99円99銭)で取引されている。

年度末決算期の化粧もあっという間にはげ落ちたか。大幅安の週明け市場は沈滞模様だ。政治が迷走し、頼みの米国もサブプライム問題で傾いているのだからあまり上げる要素がないのだろう。先行き予想もまた冴えない。

それにしてもトヨタは五千円割れの大幅安、三菱重工は小幅に下げたが、どちらも業績は悪くないのだが。この辺りが計り難い株式市場の難しさだろう。

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