日経平均は反発。166.24円高の12646.33円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えている。祝日明けの米国市場がベアー・スターンズの買収額引き上げと中古住宅販売の予想外の増加を受けて上昇、為替相場が1ドル100円台後半で推移しているほか、シカゴ先物は大証比275円高となっていたこともあり、ショートカバー優勢の展開で始まった。

ただ、12600円を回復して始まった日経平均は、その後12673.77円まで上げ幅を広げる場面もみられているが、国内政局不安や期末要因から市場参加者は限られており、その後は12600円を挟んだ膠着が続いている。

東証1部の騰落銘柄は値上がり1131に対して値下がり470、変わらず116と値上がり数が全体の7割近くを占めている。物色は米国市場の上昇と為替相場の落ち着きもあってハイテク、自動車など輸出関連が堅調。

また、このところリバウンドの動きを続けている新日鉄など資源系関連の一角も強い動き。その他は期末株価を意識した流れもあり、低位材料株などは思惑的な動きをみせている。一方、銀行が高安まちまちのほか、不動産セクターが冴えない。

日経平均は強含みで推移しているものの、積極的に上値を追う参加者は限られており、膠着感が強い。ただ、下値の堅さが意識されていることや期末のドレッシング期待なども下支えとして意識される。前場段階では3月SQ値(12518円)と権利落ち分(100円程度)を上乗せした12620円レベルを上回っていることもあり、市場のセンチメント回復が期待される。

この価格帯を終値で維持できるようならば、MACD,、新値足なども買い転換をみせてくることになり、25日線が位置する13000円レベルを意識したリバウンドムードが強まりやすそうだ。

権利取りの流れはそれ程強く感じられないが、米金融政策によって米国市場では最悪期が脱したとの見方も高まっており、米国市場の下落リスクが低下しているとなると大引け間際での高配当銘柄に対する権利取りの動きが集中する可能性はあろう。米市場が底堅い動きをみせるようだと、明日の権利落ちを即日埋めてくることも期待されそうだ。

特段の状況はないが米国の株式市場が高騰してドルが100円を超えたことで日本の市場も上がったようだ。しかし未だに先が見えないことに変わりはないので今後も上げ下げを繰り返すだろう。

トヨタはやや上がったが、三菱は小幅安となってしまった。なかなか思うようにいかないのが相場の世界のようだ。

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