米株高など外部環境が落ち着く中、割安感から買い戻しの動きが広がり、日経平均株価は前営業日比222円13銭高の1万2482円57銭、東証株価指数(TOPIX)は同23.74ポイント高の1220.04と、ともに3営業日続伸した。

米株の急反発や為替相場の落ち着きを受けて、朝方は幅広い銘柄に買いが先行した。ただ、連休の谷間で月末も近いことから、積極的に上値を追う動きは見られず、買い一巡後は比較的狭いレンジ内でもみ合ったまま、前場は終了した。

後場も寄り後しばらくはもみ合いが続いたが、「『閑散に売りなし』という状況で、戻り待ちの売りはあっても、下値を売り込むような動きは見られなかった」といい、次第にじり高基調となった。

 日経平均は25日移動平均からのマイナスかい離が6.6%、200日移動平均からのマイナスかい離が22.6%(ともに19日終値時点)と短期的にも長期的にも依然、割安な水準にある。米株にも底堅さが見られ始める中で、原油や金など商品市況は下落に転じており、「商品市況に集中していた資金の流れに変化が起きたのかもしれない、との見方も出ている」という。

 ただ、経済協力開発機構(OECD)は主要国の成長率鈍化を予想するなど、市場を取り巻く環境の厳しさは依然変わっていない。

「商品市況の急落は世界経済の減速を映している」との指摘があるほか、原油などのパニック的な売りが株式市場にも波及するとの懸念も聞かれるなど、市場の警戒感は依然根強く、来週以降も経済指標などをにらみながらの一進一退が続きそうだ。

続伸と言うことで一先ずは目出度い。しかし環境が好転しない限り大幅な伸びは望めないだろう。また来週も上げ下げを繰り返す展開となるだろう。

トヨタも三菱重工も値を上げた。特に三菱重工はMRJ計画の進展が好感したのか大きく値を伸ばした。三菱重工は会社として計画の事業化を認めた事実はないと広報しているがMRJの事業化は確実だろう。

これは株価とは切り離して考えても日本の産業界にとって良いことだと思う。裾野の広い航空機事業はこれからもっと重要視されるべきだろう。

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