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11日の日経平均株価は反発。米国株安と円高進行を受けて朝方は売り先行で始まった。しかし、その後は円高一服やアジア株市場の底堅さを受け、値ごろ感からのショートカバーも流入。

前引けにかけて上げに転じた。後場に入ると下げに転じる場面もあったが、米FRBによる緊急利下げ期待やその他対策などへの期待から再度切り返し、大引けにかけてジリジリと上げ幅を拡大した。

大引け概算の日経平均株価は前日比126.15円高の12658.28円。東証1部市場の売買高は2370.91百万株、売買代金は2兆5512.63億円。騰落銘柄数は値上がり1006、値下がり599、変わらず115。

業種別は33業種中、値上がり24業種、値下がり9業種。鉄鋼、不動産業などが大幅高。非鉄金属、海運業、輸送用機器なども上昇。一方、金属製品、その他金融業、保険業などが下落。

トヨタ、ホンダ、日産自の自動車株が上伸した。東芝、シャープの電機株がしっかり、ニコン、オリンパスの精密株やアドバンテス、エルピーダの半導体関連株が買われ、ソニー、コマツ、TDKも上昇した。新日鉄、JFEの鉄鋼株が上伸し、住友鉱、大平金の非鉄金属株や伊藤忠、丸紅も高かった。

みずほFG、三井住友の銀行株が急速に切り返し、菱地所、東急不の不動産株は上げ幅拡大。JT、武田、東電も堅調だった。

 半面、野村が軟調で、三住海上、ミレアHDの保険株やオリックス、武富士のその他金融株も総じて安かった。アステラス薬が売られ、7&iHD、NTTドコモ、松下も下落した。出来高23億7091万株。

この先も米国では景気後退局面での物価上昇不安も台頭。国内も政局の混迷や円高による企業業績下ぶれ懸念など「マイナス材料山積で、依然、下値不安は強い」といい、底打ちを確認するには、まだ時間がかかりそうだ。

この辺りまで下がると状況の如何を問わず買い得感が出るのだろう。今日は株価は反発した。確かにこの辺りの株価では資金さえあれば優良株を買い漁ってみたいという欲求に駆られる。

そんな投資家の心理が株価に反映したのではないだろうか。今日はトヨタ、三菱重工共にしっかりと堅調だった。しかしこの先また環境の変化で乱高下を繰り返すのだろう。このまま安定するとは到底思えないので下落の衝撃に備えよう。

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